PEライン、使い切れずに中途半端に残ってしまうこと、ありますよね。新しいラインを買おうか迷ったけど、もったいないし、何とかして継ぎ足して使えないかな……。実は、PEラインの継ぎ足しは「やらないほうがいい」が定説になりつつも、方法を選べば十分実用になるんです。この記事では、2026年7月時点の検証データを基に、シーン別に最適な継ぎ足し方法を徹底比較します。結論から言うと、自宅で計画的に継ぎ足すなら「ループtoループ連結」、釣り場での緊急時は「電車結び」、強度とガイド通過性を両立したいなら「FGノット」が有力な選択肢です。この記事を読めば、迷わず自分に合った方法を選べるようになりますよ。
PEラインの継ぎ足し、そもそもやってもいいの?
PEラインを継ぎ足す際に多くのアングラーが気にするのは「強度が落ちるんじゃないか」「キャストのときに引っかからないか」という2点です。
まず大前提として、ラインに結び目を作ると強度は確実に落ちます。特にPEラインは表面が滑らかで結束が緩みやすいため、その影響は大きいです。実際に、PEライン同士の継ぎ足しで電車結びを使うと、直線強度の約40%(5.44kg/13.6kg)まで低下したという検証結果があります(出典:Anglershighごめのブログ、2021年実測)。また、ガイド通過性も、結び目が大きかったり、余ったラインの端が処理しきれていなかったりすると、飛距離に影響したり、最悪の場合ガイドに引っ掛かってトラブルになることも。
ただ、だからといって継ぎ足しそのものを完全に否定するのはもったいない話です。なぜなら、継ぎ足しの目的やシーンに合わせてノットを選べば、強度低下を最小限に抑えられることが、複数の検証で明らかになっているからです。大切なのは、「なんとなく」結ぶのではなく、自分の釣り方とシチュエーションに合った方法を選ぶこと。この記事では、強度はもちろん、「どれくらい簡単か」「ガイドを通過しやすいか」「どれくらい時間がかかるか」「専用の道具がいるか」という実用的な視点で比較していきます。
実は知られていない!継ぎ足しに最適なノットの選び方
さて、PEラインの継ぎ足し方法を調べ始めると、FGノットやPRノット、電車結びなど、たくさんの結び方に出会います。しかし、これらの多くは「PEラインとリーダー(ショックリーダー)」の結束方法として紹介されていることがほとんど。継ぎ足し(PE同士)とリーダー結束(PE-リーダー)では、求められるノットの特性が違うという点を見落としている記事が非常に多いです。
例えば、リーダー結束で最強と言われるPRノットは、専用ノッターを使えば強度はほぼ100%に達します。しかし、これはPEとフロロカーボンやナイロンといった異素材を結束する場合の話。PE同士の継ぎ足しでは、そもそも素材が同じなので、結び方が少し違ってきます。さらに、PRノットは巻き付け部分が長くなるため、継ぎ足した箇所がガイドを通過する際に引っ掛かりやすいというデメリットがあります。
このように、「強度」だけでノットを選んでしまうと、実釣で思わぬトラブルに見舞われることがあります。そこで、この記事では「継ぎ足し」という目的に特化して、以下の5軸で主要なノットを評価しました。
| ノット名 | PE同士の期待強度 | 作業難易度 | ガイド通過性 | 所要時間(目安) | 必要な道具 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 電車結び | 約40% | ★☆☆☆☆ 簡単 | ★★★☆☆ ややコブあり | 1分 | なし | 釣り場での緊急応急処置 |
| FGノット | (PE-リーダー時で約89%) | ★★★★☆ 難しい | ★★★★★ 非常に良好 | 5〜7分 | なし | ガイド通過性を最優先する継ぎ足し |
| PRノット | 約70〜80% | ★★★★★ 専用器具必須 | ★★☆☆☆ 巻き付け長い | 3分(器具あれば) | 専用ノッター必須 | 圧倒的な強度が必要な大物狙い |
| ループtoループ | 約91% | ★★★☆☆ やや練習必要 | ★★★★☆ ループ部あり | 5分 | なし | 自宅での計画的・高強度継ぎ足し |
| ブラッドノット | 公表データなし | ★★☆☆☆ 普通 | ★★★★☆ 比較的小さい | 3分 | なし | 同程度の太さのライン同士の継ぎ足し |
表の補足と出典について
この表の強度データは、複数の検証結果を基にしたものです。「ループtoループ」の約91%という強度は、専門サイト「ジギング魂」の検証(2023年公開)によるもので、非常に信頼性が高い数値です。PRノットの70〜80%は「Anglershighごめのブログ」の実測値(2021年)を参考にしています。FGノットのPE-リーダー時強度は「ジギング魂」の別検証(2018年)で約89%とされており、PE同士でも同等かそれ以上の強度が出る可能性がありますが、正確な公開データは確認できていません。電車結びの数値は同じく「Anglershighごめのブログ」の実測値です。
この表を見てわかる通り、継ぎ足しにおいて「最強」の選択肢は、実は「ループtoループ」なんです。PRノットより高強度で、FGノットより簡単。しかも専用器具もいらない。にもかかわらず、多くの釣り人がこの方法を知らない。ここが大きなチャンスです。
電車結び:現場で誰でもできる応急処置
最もシンプルな結び方です。やり方は、2本のラインを重ねて、片方の端で4〜5回巻きつけ、元のループに通して締めるだけ。釣り場で急にラインが足りなくなった時など、とにかく「つなげばいい」という場面で役立ちます。ただし、強度は半分以下になるうえ、結び目も大きくなりがち。あくまでその日の釣りを乗り切るための応急処置として覚えておきましょう。
FGノット:ガイド通過性を最優先するなら
FGノットは、PEラインとリーダーの結束で最もポピュラーな結び方の一つです。編み込むように結ぶため、非常にコンパクトで滑らかな結び目になります。PE同士の継ぎ足しでも、この特性は生きてきます。ただし、PE同士だとラインが滑りやすく、しっかりと締めるのが非常に難しいという声も多く聞かれます。練習が必要なうえ、結ぶのに時間もかかるため、自宅でじっくりやる場合に向いています。
PRノット:大物専用、強度最強クラス
専用のノッター(結び器)を使って結束するPRノットは、PE-リーダー結束で100%近い強度を誇ります。PE同士でも高い強度が見込めますが、巻き付け部が長くなるため、ガイド通過時に「ゴツッ」という抵抗を感じることがあります。キャストのたびにその部分がガイドに当たるため、飛距離をデメリットに感じる人もいるでしょう。どうしても強度が欲しい、モンスターサイズを狙う釣りで検討したい方法です。
これが最強だと思う!「ループtoループ」連結法のススメ
さて、ここからがこの記事の目玉です。PEライン継ぎ足しの新たな選択肢、「ループtoループ」連結法を詳しく解説します。
この方法は、両方のラインの端に「ビミニツイスト」というループを作り、そのループ同士を連結させるというものです。
手順は簡単です。
- 継ぎ足したいPEラインの両方の端に、それぞれビミニツイストでループを作ります。
- 片方のループをもう片方のループに通します。
- 通した方のループの先端を、自分のライン側に通して(つまり、ループをひっくり返すようにして)締めます。
- 両方のループをしっかりと締め込みます。
この連結法の素晴らしい点は、結び目がライン同士の摩擦ではなく、「ループがループに引っかかる」構造で強度を保つところにあります。そのため、結び目自体の強度低下が非常に少なく、なんと直線強度の約91%もの強度が得られるという検証結果があるんです(出典:ジギング魂、2023年)。
「ビミニツイストは難しいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、これもコツさえ掴めば問題ありません。専用の器具もいりませんし、何よりFGノットのように「締め込みが甘くてすべる……」というストレスが圧倒的に少ないです。もちろん、ループ部分が少し大きくなるのでガイド通過性はFGノットには劣りますが、電車結びよりはずっとスムーズです。自宅でメンテナンスの一環として、計画的に継ぎ足すなら、この「ループtoループ」連結法は非常に有力な選択肢になるでしょう。
継ぎ足しのシチュエーション別おすすめノット
これまでの比較を踏まえ、あなたの状況に合わせて最適な方法を選んでください。
- 釣り場でラインが足りなくなって、とにかく今すぐ釣りを続けたい!
→ 電車結び。見た目はともかく、とにかく早くつなげます。この日の勝負が終わったら、すぐに結び直すか、新しいラインに交換することをおすすめします。 - 自宅で、強度を落とさずにきっちり継ぎ足したい!
→ ループtoループ(ビミニツイスト)。強度がトップクラスで、練習すればそこまで難しくありません。もったいない高価なPEラインも、これで無駄なく使い切れます。 - 自宅で継ぎ足すけど、キャスト時のガイド通過も気になる!
→ FGノット。結ぶのに時間と練習が必要ですが、一番スムーズです。YouTubeで動画を見ながら、じっくり練習してみてください。 - 大物が掛かる可能性があって、強度を絶対に落としたくない!
→ PRノット。専用ノッターを購入すれば、比較的簡単に高い強度が得られます。ただし、ガイド通過性は諦める必要があるかもしれません。
継ぎ足しで失敗しないための3つのポイント
最後に、PEラインを継ぎ足す際に絶対に押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
1. ラインの太さ(号数)は極力合わせる
継ぎ足しをするラインの太さが極端に違うと、結び目が滑りやすくなり、強度が出ません。できれば同じ号数、もしくは近い号数同士で継ぎ足すようにしましょう。
2. 結び目は必ず「水で濡らして」から締める
乾いた状態で強く締めると、摩擦熱でラインが傷み、強度が著しく低下します。水(もしくは唾液)でしっかり濡らしてから、ゆっくりと締め込むのが鉄則です。
3. 余ったラインの端(ハリス)は短くカットする
結び終わった後の余ったラインの端が長いと、ガイドに引っ掛かったり、隣のラインに絡んだりする原因になります。可能な限り短くカットしましょう。ライターなどで先端を軽くなめらかに焼くのも効果的です。
【実釣・継ぎ足しのためのおすすめアイテム】
継ぎ足し作業を快適に、そして確実に行うために、あると便利なアイテムを紹介します。
- PRノット ノッター
PRノットを結ぶための専用器具です。 これがあれば、誰でも簡単に高強度のPRノットが結べます。大物狙いの方や、PRノットの練習をしたい方に最適です。 - セキノッターII
余ったPEラインの端をキレイに処理できるボビンホルダーです。 余ったラインを無駄なくセキ糸(ルアーや仕掛けを結ぶ糸)として再利用できます。ラインを節約したい方におすすめです。 - 糸巻き革命
リールへのライン巻き替えを劇的に簡単にする補助具です。 継ぎ足しの際にラインをリールから一旦外したりする作業がグッと楽になります。 - 速攻8の字結び ルアーノッターLS
ダイワから発売されている結び補助具です。 トリプルエイトノットを簡単に結べるようになります。PEラインの結束全般に便利なアイテムです。
PEラインの継ぎ足し、自分に合った方法を見つけよう
この記事では、PEラインの継ぎ足しについて、強度データや実用性を基にした比較表をもとに、シーン別の最適解を提案してきました。繰り返しになりますが、PEラインの継ぎ足しは「やらないほうがいい」が定説です。しかし、それは「どんな方法でやっても同じ」という意味ではありません。
今回紹介した「ループtoループ」連結法は、多くのアングラーが知らないだけで、非常に強力で実用的な選択肢です。もしあなたが「PEラインを継ぎ足したいけど、どの方法を選べばいいかわからない」と思っていたなら、この記事の比較表が、その判断の助けになれば嬉しいです。
まずは、あなたの釣りスタイルとシチュエーションを照らし合わせて、一つの方法を試してみてください。きっと、PEラインの有効活用という新しい視点が見つかるはずです。

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