「よし、タコ釣りを始めよう!」と思って釣具屋さんに行ったのはいいものの、竿やリール、仕掛けの種類が多すぎて、何を選べばいいかわからなくなった…という経験はありませんか?
大丈夫、その悩みは釣り人の誰もが通る道です。この記事では、そんな初心者の方に向けて、失敗しないタコ釣りセットの選び方から、本当におすすめできるアイテムまで、会話するような感覚でわかりやすく解説していきます。これを読めば、あなたにぴったりの一式がきっと見つかりますよ。
なぜタコ釣りに専用セットが必要なのか?
「家にあるバスロッドで代用できないの?」
答えは、残念ながら難しい、です。特に船からのタコ釣りは、重いオモリ(30号~60号、重さにすると120g~225g!)を使って一気に仕掛けを底まで沈め、大型のタコと力比べをする釣り。バスロッドではパワー不足で、竿が折れてしまうことも珍しくありません。
堤防からのおかっぱりでも、タコエギと呼ばれる専用ルアーを遠くに投げて、海底をずるずる引いてくる必要があるため、ある程度の長さと感度が必要になってきます。
「専用セット」には、このパワーや操作性を満たすために最適化された道具が揃っているんです。最初から専用のものを選ぶことが、実は上達への一番の近道。ここからは、釣り場別に最適なセットを見ていきましょう。
【おかっぱり編】堤防・磯で狙うタコ釣りセット
足場の良い堤防や磯から気軽に楽しめるのが、おかっぱりタコ釣りの魅力です。キャストして海底を広範囲に探るため、遠投性能と感度が重要になります。
ロッド(竿)の選び方
おすすめは、7~9フィート程度の長さがあるエギングロッドやシーバスロッドです。
- 長さ:遠くのポイントを探るために、8フィート前後のものが最も扱いやすいと感じます。足場が高い堤防では、もう少し短い方が操作性が良いことも。
- 硬さ(パワー):エギングロッドなら「M(ミディアム)」クラス。シーバスロッドなら「ML(ミディアムライト)」が、2~3号(約30~45g)クラスのタコエギを快適に操作でき、タコが掛かった時の強い引きにも曲がって耐えてくれるのでバラしにくいです。
リールの選び方
ここは迷わず2500番~3000番クラスのスピニングリールを選びましょう。初心者の方でもライントラブルが少なく、扱いやすいのが特徴です。ドラグ性能がしっかりしているものを選べば、急な大ダコの突っ込みにも対応できます。
ライン(道糸)とリーダー
ラインは感度と強度を両立できるPEラインの0.8号~1.0号が基本です。先端には根ズレ(海底の岩などで糸が傷つくこと)防止のために、フロロカーボン製のリーダー(3号~5号、長さ1.5mほど)を必ず結んでください。
おすすめのおかっぱりタックルセット
初心者の方は、ロッドとリールがセットになった入門モデルから始めるのが予算的にも優しいですよ。
- メジャークラフト ソルパラ エギング セット:コスパ最強の呼び声高い入門セット。エギングロッドとして非常にバランスが良く、タコ釣りにもそのまま使えます。感度も必要十分で、最初の一本に迷ったらこれで決まりです。
- ダイワ リバティクラブ エギング セット:大手メーカーの信頼感。初心者でも扱いやすい設計で、竿とリールのバランスが良く、タコからの「コツコツ」という小さなアタリも感じ取りやすいと評判です。
- プロマリン PG ネオンブルー ロッド:とにかく値段を抑えて始めたい方へ。リールが付属しないロッド単品の場合もありますが、価格の安さは大きな魅力。短めのモデルを選んで、ちょい投げスタイルで楽しむのもアリです。
【船釣り編】大物を狙う本格タコ釣りセット
船タコ釣りは、まさに力勝負。1kgを超えるマダコがメインターゲットで、釣り味は格別です。道具選びはおかっぱり以上にシビアになります。
ロッド(竿)の選び方
全長2m前後の専用の船竿が必要です。錘負荷(竿が快適に扱えるオモリの重さ)が「30号~60号」や「40号~80号」と表記されているものを選びましょう。専用竿は、重いオモリを扱うバットパワーと、タコの小さなアタリを感じ取る繊細な穂先を両立しています。
リールの選び方
主流は小型のベイトリール(両軸リール)です。パワーがあり、重い仕掛けの巻き上げが楽。最近は、糸巻きをボタン一つでやってくれる小型電動リールを使う人も増えています。水深が深い場所や、数釣りを狙うなら電動リールが断然ラクですよ。
- ベイトリールの目安:PEライン2~3号が150m以上巻けるもの。ドラグ力も重要です。
- 小型電動リール:シマノ フォースマスター 600 のような、コンパクトでパワーがあるモデルが大人気です。
ライン(道糸)と仕掛け
ラインはPEラインの2号~3号が基準。水深が深いほど、潮の抵抗を受けて太い糸では仕掛けが真下に落ちにくくなるため、最近は2号前後を使う方が多いです。仕掛けはタコテンヤと呼ばれる、オモリと針が一体になった専用のものを使います。
おすすめの船タコセット
- メジャークラフト ソルパラ 船タコSP:船タコ入門セットの鉄板です。竿とリールのバランスが良く、このセットがあればすぐに船に乗れます。先調子でアタリも明確。コスパ、性能ともに初心者に最もおすすめできる一つです。
- シマノ タルタロス BB:ワンランク上の道具を求めるならこちら。感度とパワーが素晴らしく、小さなアタリも弾くような感覚で手に伝わってきます。「数釣りをしたい」「明確にアタリを取りたい」という方に。
- アルファタックル アルファソニック タコテンヤ:手頃な価格で本格的な性能を求める方に。特に東京湾エリアで定番のオモリ負荷40号~60号モデルは、マダコ釣りに最適化されています。ロッドとリールのセットで、バリエーションも豊富です。
釣果を左右する最重要アイテム!タコエギ・スッテセット
竿とリールが決まったら、次は実際にタコを誘う「仕掛け」の番です。これが釣果を大きく左右すると言っても過言ではありません。消耗品なので、最初からお得なセットを買っておくのが正解です。
おかっぱり用「タコエギ」の選び方
タコエギの重さは号数で表され、2.5号なら約37g、3号なら約45gです。おかっぱりでは2~3号を中心に、数種類の重さと色を揃えましょう。潮の流れが速い時は重め、ゆるい時は軽めと使い分けます。
カラーは、アカ・オレンジ系の「アピールカラー」 と、白・ケイムラ(紫外線発光)系の「ナチュラルカラー」 があれば、ほとんどの状況に対応できます。迷ったらこの2色から始めてみてください。
- ヨーヅリ アタリエギ タコエギ セット:様々なカラーと号数が揃ったお買い得セット。根掛かりによるロスト前提で、気兼ねなく使える価格が魅力です。
- ダイワ エメラルダス ダートマックス:エギの名シリーズ、タコエギ版です。専用設計のボディ形状とカラーリングで、タコへのアピール力が違います。
船釣り用「タコテンヤ・スッテ」の選び方
船では、オモリと一体になったテンヤやスッテを使います。東京湾のマダコなら、メインで使う40号~50号に加え、潮が速い時のための60号や、逆にゆるい時の30号があると便利です。
- ダイワ 快適タコテンヤ SS セット:使いやすさと集魚効果のバランスが良い定番品。タコが抱きやすいタコベイト(疑似餌)の素材や、針の形状にも工夫がされています。
- シマノ ゲーターマジック TG:重心が最適化されていて、海底での安定感が抜群。フォール(沈む動き)でもしっかりアピールしてくれるので、テクニカルな釣りをしたい方に。
絶対に忘れちゃいけない小物たち
タックル以外にも、安全で快適な釣りに必須のアイテムがあります。特に以下の3つは絶対に忘れずに用意しましょう。
- タコ掛け(ギャフ)と玉網:釣れたタコを海面から引き上げるための必須道具です。船釣りでは、針がついた「タコ掛け」で直接引っ掛けます。堤防では、柄の長い玉網があると安心です。慣れないうちは、ランディングネットとギャフがセットになったものを選ぶと安心です。
- ライフジャケット:おかっぱり、船問わず、水辺の釣りでは必須です。特に船宿によっては着用が義務付けられています。膨張式ではなく、着心地の良いベストタイプがおすすめです。
- クーラーボックス:タコは傷みやすいので、釣ったらすぐに冷やして持ち帰りましょう。堤防からなら12リットル前後、船なら20リットル以上のハードタイプが扱いやすいです。美味しいタコを食べるための最後の重要な道具です。
【Q&A】初心者からよくある質問
ここで、始めたばかりの方がよくぶつかる疑問にお答えします。
- Q. 最初に買うタコエギ、絶対におすすめの色は?
- A. 絶対はありませんが、まずはアカ(レッドオレンジ系) とシラハマ(ホワイト系) の2色を買ってください。水が濁っている時や深い場所では赤、澄んでいる時や浅い場所では白、というのが基本の考え方です。
- Q. PEラインとナイロンライン、何が違うの?
- A. タコ釣りにはPEライン一択です。PEラインはナイロンに比べて伸びがないため、海底での小さなアタリが手にビンビン伝わります。タコがエギに触った瞬間を感じ取れないと、釣るのはかなり難しくなります。
- Q. 結局、予算はどれくらい見ておくべき?
- A. おかっぱりならロッドとリールのセットで1万~1万5千円、仕掛けや小物を合わせて2万円前後あれば、快適な道具が一式揃います。船タコならもう少し予算がかかり、竿とリールだけで2万~4万円程度が目安です。ただ、後々の買い替えを考えると、最初からそこそこのグレードを選んだ方が結果的に安上がりになることも多いですよ。
自分に合ったタコ釣りセットで、最高の一杯を!
ここまで、堤防と船に分けておすすめのタコ釣りセットや、選び方のポイントを解説してきました。
「自分に合った道具を選ぶ」と言うと難しく聞こえるかもしれませんが、大事なのは「どこで釣りたいか」というイメージを持つことです。
今回紹介した入門セットは、その第一歩を確実にサポートしてくれるものばかり。信頼できる道具を手に、あとは海に向かうだけです。海底から「ずしっ」と重みが伝わる瞬間の感動を、ぜひ味わってくださいね。

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