PEラインをリールに巻くとき、「下巻きって何のためにするの?」「どのくらいの太さを選べばいいの?」と迷うことはありませんか?
実は、下巻きの太さを間違えると、せっかく高価なPEラインを巻いても、トラブルが起きやすくなってしまいます。この記事では、PEラインの下巻きにおすすめの太さや、正しい選び方、巻き方のポイントをわかりやすく解説していきます。
PEラインの下巻きに適した太さの基本ルール
PEラインの下巻きでまず押さえておきたいのは、メインライン(PEライン)と同程度か、やや細めのラインを選ぶという基本ルールです。
具体的にいうと、メインのPEラインが2号なら、下巻きにはナイロンラインの2号以下を選ぶのが一般的です。このルールを守らないと、スプールに巻いたときに段差ができたり、ライン同士が食い込む「糸噛み」というトラブルが起きやすくなります。
逆に、下巻きにメインラインより細いラインを使えば、スプール上でラインがなめらかに並び、トラブルが起こりにくくなるというわけです。
なぜ下巻きの太さが重要なのか
下巻きの太さが重要な理由は、リールのスプールにラインが均一に巻かれるかどうかに直結するからです。
下巻きが太すぎると、スプールの径が部分的に大きくなりすぎて、その上から巻くPEラインに段差ができます。この段差が原因で、キャスト時にラインが絡みやすくなったり、飛距離が落ちたりするんです。
また、下巻きとメインラインの太さが大きく違うと、巻いたときにライン同士の摩擦が不均一になり、ラインがスプールにしっかりと固定されず、すっぽ抜けの原因にもなります。
このように、下巻きの太さは、トラブルのない快適な釣りを楽しむための重要なポイントなんです。
下巻きの目的とは?太さを決める前に知っておきたいこと
下巻きの太さを選ぶ前に、そもそも下巻きが何のためにあるのかを理解しておきましょう。主な目的は次の2つです。
滑り止め効果を高める
PEラインは表面が滑らかで、スプールに直接巻くと、魚が掛かったときやキャストの際にスプール上でラインが滑ってしまうことがあります。この状態を「空回り」といい、まともにやりとりができなくなってしまいます。
下巻きに使うナイロンラインはPEラインよりもスプールに密着しやすい性質があるため、滑り止めの役割を果たします。この滑り止め効果を得るためには、下巻きにナイロンラインを使うのが一般的です。
スプールのラインキャパシティを調整する
リールのスプールには、それぞれ巻けるラインの量(ラインキャパシティ)が決められています。たとえば、PE1号を200m巻けるスプールに、PE1号を150mだけ巻きたい場合、残りの50m分を下巻きで埋めることで、スプールいっぱいにラインを張ることができます。
これにより、キャスト時の飛距離を最大限に引き出すことができ、またスプールエッジからの糸擦れも防げます。
下巻きの太さはどうやって決める?具体的な選び方
では、具体的にどのように下巻きの太さを決めればいいのでしょうか。いくつかのポイントをチェックしていきましょう。
メインのPEラインの号数を基準にする
先ほども触れたように、メインラインの号数と同じか、1号ほど細いラインを選ぶのが基本です。
たとえば、メインラインがPE1.5号なら、下巻きにはナイロン1.5号か1号を選ぶのがおすすめです。メインラインがPE2号なら、ナイロン2号か1.5号、PE3号ならナイロン3号か2号といったイメージです。
多くの釣り人の経験則からも、この「同程度かやや細め」という選択がトラブルを防ぐベターな方法とされています。
使うリールのスプール形状も考慮する
スプールの形状(特に下段の径)によっても、適切な下巻きの太さは微妙に変わってきます。近年のスプールはロングキャストを意識して下段が絞られたデザインのものが多く、そういったスプールでは特に下巻きの太さが巻き姿に影響しやすいです。
一般的な目安としては、ナイロンラインの1号〜3号程度が多くのスプールで使いやすい太さとされています。
PEラインの下巻きに使う素材とその特徴
下巻きに使う素材は、大きく分けて「ナイロンライン」と「PEライン」の2つがあります。それぞれの特徴を理解して、自分に合った方を選びましょう。
ナイロンライン(おすすめ)
下巻き用の素材として最も一般的で、初心者から上級者まで幅広く使われているのがナイロンラインです。
メリット
- PEラインよりもスプールに密着しやすく、滑り止め効果が高い
- 安価で手に入りやすい
- 太さのバリエーションが豊富
デメリット
- PEラインに比べて比重が重い(実用上はほとんど気にならないレベルです)
- 経年劣化しやすい(下巻きは頻繁に交換しないので問題になりにくい)
特に滑り止めを最優先したい場合は、迷わずナイロンラインを選んでおけば間違いありません。
PEライン(代替候補)
一部の上級者は、あえてPEラインを下巻きに使うこともあります。
メリット
- スプールの軽量化につながる可能性がある
- ベイトリールなどでスプールの立ち上がりを軽くしたい場合に選ばれることがある
デメリット
- 滑り止め効果はナイロンより劣る
- ナイロンより高価
- 下巻きに使うことで逆に滑りやすくなるリスクもある
滑り止めが最優先の場合は、ナイロンラインを選ぶのが無難です。PEラインを下巻きに使う場合は、滑り止め対策を別途しっかり行う必要があります。
下巻きの巻き方のポイント
適切な太さのラインを選んだら、次は巻き方です。正しい手順で巻かないと、せっかくの適切な太さも活きません。
まずはスプールにしっかり固定する
下巻きを巻く前に、スプールにラインを固定するのが第一歩です。スプールの留め具にラインをしっかりと結びつけ、最初の数回は特に張りを強くして巻き始めましょう。この初期の固定が甘いと、後からスプール上でラインが滑る原因になります。
テンションを一定に保ちながら巻く
下巻きを巻くときは、常に一定のテンションをかけることが大切です。テンションが強すぎるとラインがスプールに食い込み、弱すぎると巻きが緩くなってトラブルのもとになります。
指で軽くラインに抵抗をかけながら巻くのが一般的な方法です。専用のテンションツールを使うと、より安定した仕上がりになります。
スプールエッギングまで巻き終える
下巻きを巻き終えたら、スプールのエッジ(ふち)から約1〜2mm下まで巻くのが理想的な仕上がりです。巻きすぎるとスプールからラインがはみ出してトラブルの原因に、巻き足りないと飛距離が落ちてしまいます。
よくある疑問とその答え
Q. 下巻きは必ず必要ですか?
PEラインの滑り止めのためには、基本的に必要と考えておきましょう。特にスピニングリールでは、PEラインがスプール上で滑る「空回り」が起きやすいため、下巻きで滑り止めを施すのが一般的です。
ただし、滑り止め処理が施されたスプールや、あらかじめ下巻きが施された状態で販売されているリールもあります。その場合は、下巻きを省略することも可能です。
Q. 余っているPEラインを下巻きに使ってもいいですか?
使えないことはないですが、おすすめはしません。PEラインは滑りやすい素材のため、下巻きに使っても滑り止め効果が薄いからです。
どうしても使いたい場合は、スプールに巻く前に、スプールの表面を少し荒らすなど滑り止め対策を別途行う必要があります。それでも、初心者の方は無難にナイロンラインを使うほうがトラブルが少ないでしょう。
PEラインの下巻きにおすすめの太さまとめ
PEラインの下巻きに適した太さは、メインライン(PE)と同じか、やや細めのナイロンラインが基本です。
目安として、メインのPEラインが1.5号なら下巻きはナイロン1.5号か1号、2号ならナイロン2号か1.5号、3号ならナイロン3号か2号といった具合です。
下巻きの太さを適切に選ぶことで、トラブルの少ない快適な釣りが実現します。価格が安いからといって極端に太いラインを選んだり、逆に極端に細いラインを選んだりしないように注意しましょう。
この記事で解説したポイントを参考に、あなたのリールとメインラインにぴったりの下巻きを見つけてくださいね。

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