「カメって釣れるの?」「どんな道具を使えばいいの?」
意外と多くの人が一度は思ったことがある疑問ですよね。子供の頃、池のほとりで見かけたカメを捕まえたくて、ザリガニ釣りの糸を垂らした記憶がある方もいるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
実は今、カメ釣りを取り巻くルールが大きく変わっているんです。知らずにやると、法律違反になってしまう可能性も。この記事では、正しい道具の選び方から、2023年に施行された最新の法規制まで、初心者の方にもわかりやすく解説していきますね。
なぜ今「カメ釣り」なのか?知っておきたい背景
そもそも、わざわざカメを釣りたいと思う理由は人それぞれです。
「散歩中に見かけて興味が湧いた」
「子供に自然体験をさせたい」
「釣り堀や池で外道として釣れてしまうことがあるから対処法を知りたい」
中でも多いのが、公園の池などで大量に繁殖しているミドリガメを見て、「ちょっと釣ってみようかな」と思うケース。でも、このミドリガメこそが、今最も注意すべき対象なんです。
カメ釣りに必要な道具はこれだけ!驚くほどシンプル
「釣り」と聞くと、ロッドにリール、専用の仕掛けセット…と道具を揃えるのが大変そうに思えますよね。でも、カメ釣りに関しては驚くほどシンプル。特別な道具は一切いりません。
竿と糸
わざわざ釣り竿を買う必要はありません。コンパクトな延べ竿や、最悪の場合、丈夫な木の枝に糸を結んだ簡易的なもので十分です。リールも不要です。カメは底を歩いていることが多いので、糸を垂らして待つスタイルが基本になります。
ハリ(針)
ここが一番のポイントです。
カメはエサを豪快に飲み込む習性があります。そのため、返し(カエシ)のついた普通の釣り針を使うと、針を外すのが非常に困難になってしまいます。カメを傷つけてしまうだけでなく、外そうとした人間が噛まれるリスクもあります。
可能であれば返しのない針を選ぶか、後で説明する「針を使わない方法」を選んでください。
エサ
動物性のエサが鉄板です。具体的にはこのあたりがよく使われています。
- スルメ:においが強く、水に溶けにくいので扱いやすい
- 魚の切り身:アジやサバなど、青魚の切り身が特によく釣れる
- レバー:独特の血合いのにおいでカメを引き寄せる
- パン:小さく丸めて使う。手軽だが、すぐにふやけてしまう
タモ網(玉網)
実はこれが最も重要かつおすすめの道具です。
後述しますが、針を使わずにタモ網ですくう方法が、カメにも人にも優しい最善の捕獲方法です。パンなどを水面に撒いておびき寄せ、そっと近づいて網で救う。これなら針を飲み込ませる心配も、噛まれるリスクも格段に下がります。
その他あると便利なもの
- バケツやコンテナ:捕まえたカメを一時的に入れて観察するため
- 軍手:カメを持つときに噛まれないための保護具
- ペンチ:万が一、針を飲み込ませてしまった場合に外す道具
絶対に知っておくべき!2023年の法改正と注意点
さて、ここからがこの記事の一番大切な部分です。
アカミミガメ(ミドリガメ)は「条件付特定外来生物」です
2023年6月1日から、いわゆるミドリガメ(正式名:アカミミガメ)は「条件付特定外来生物」に指定されました。これは外来生物法に基づく規制で、これに違反すると罰則の対象になります。
「え、じゃあもう捕まえちゃダメってこと?」と思いますよね。そこがややこしいところです。整理します。
捕まえてもOKなケース
- その場ですぐに逃がす(キャッチ&リリース)
- 自宅に持ち帰って「終生飼養」する(最後まで責任を持って飼う)
「その場で逃がす」のは、これまで通り規制の対象外です。釣りを楽しんで、写真を撮って、そのまま元の場所に戻す分には問題ありません。
絶対にやってはいけないこと
- 捕まえたカメを別の場所に移動させて逃がすこと
- 飼えなくなったからといって野外に放すこと
これらは「放出」という行為にあたり、法律違反です。個人だと懲役1年以下もしくは罰金100万円以下という厳しい罰則があります。
「亀すくい」も動物愛護法の観点から問題視されています
夏祭りの露店で見かける亀すくいも、近年は動物愛護の観点から廃止する動きが広がっています。小さなカメをポイですくう行為が、カメに大きなストレスとダメージを与えるからです。
趣味としてのカメ釣りも、同じ意識を持つことが大切です。
正しく楽しむための3つのポイント
1. 飼うなら「最後まで」の覚悟を
カメは想像以上に長生きです。ミドリガメで20〜30年、種類によっては50年以上生きることも。大きくなると体長30cm近くになり、必要な水槽も水量も格段に増えます。「ちょっとかわいいから」で持ち帰ると、後々大変なことになります。
2. タモ網の使用を最優先に考える
針を使った釣りは、カメに必要以上の苦痛を与え、自分自身も噛まれるリスクがあります。どうしても釣りたい場合は、カメが針を飲み込んだら無理に外さず、糸を切って逃がす判断も必要です。
網ですくう方法なら、カメへのダメージを最小限にできます。エサでおびき寄せて、網を構えて待つ。シンプルですが、これが一番おすすめです。
3. スルメが最強のエサ
もし釣りにこだわるなら、エサはスルメ一択と言っても過言ではありません。丈夫で水中でも長持ちし、強いにおいで広範囲のカメを引き寄せます。針につけるときは、ハサミで細長く切って使うとセットしやすいですよ。
まとめ:正しい知識で、カメ釣りの道具とルールを理解しよう
ここまで読んでいただきありがとうございます。もう一度、大切なポイントをおさらいしましょう。
- 道具はシンプルでOK。竿と糸、返しのない針、エサはスルメがおすすめ。
- タモ網の使用が最も安全で、カメにも人にも優しい方法。
- アカミミガメは条件付特定外来生物。別の場所に逃がすのは法律違反。
- 飼うなら最後まで面倒を見る覚悟が必要。
「カメ釣り 道具」で検索したあなたが、本当に知りたかったのは「どうやって安全に、そして法律を守って楽しめるか」ということだったのではないでしょうか。
少し敷居が高く感じるかもしれませんが、ルールさえ守れば、自然と触れ合う貴重な体験になります。公園の池でカメを見かけたら、今日お話ししたことをぜひ思い出してくださいね。


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