「今年こそ友釣りを始めてみたいけど、何を揃えればいいのかさっぱりわからない」
そう感じていませんか?釣具屋に行っても、ズラリと並ぶ鮎竿や仕掛けを見て「どれを選べばいいんだ…」と途方に暮れてしまう。実はこれ、友釣り初心者のほぼ全員が通る道なんです。
私も最初はそうでした。店員さんに聞くのもちょっと勇気がいるし、ネットで調べても情報が多すぎて余計に混乱する。
大丈夫です。この記事を読み終える頃には、あなたに必要なあゆ釣り道具の全体像と、最初に選ぶべき具体的なアイテムがはっきりわかります。しかも2026年の最新事情を踏まえてお伝えしますね。
まずは「友釣り」と「アユイング」どちらを選ぶ?
道具の話に入る前に、実はここが一番大事な分かれ道です。
あゆ釣りには大きく分けて二つのスタイルがあります。伝統的な「友釣り」と、近年注目を集めている「アユイング」です。
友釣りは、生きたオトリ鮎を使って縄張りを持つ野生の鮎を釣る、日本独自の釣法。オトリ鮎の操作技術が必要で、まさに「職人技」の世界です。
アユイングは、専用ルアーを使った鮎釣り。オトリ鮎を管理する手間がなく、機動的にポイントを移動できるのが魅力です。初期費用も友釣りより抑えられます。
「どっちがいいの?」と聞かれたら、私はこう答えています。
「鮎との駆け引きをとことん味わいたいなら友釣り。気軽に始めて数釣りを楽しみたいならアユイング」
この記事では、特に要望の多い「友釣り」の道具を中心に解説していきますね。
あゆ釣り道具一式はこれで決まり!必要なものリスト
まずは全体像を把握しましょう。友釣りに必要な道具は以下のとおりです。
- 鮎竿(あゆざお):専用の延べ竿。これが一番の主役であり、予算の大部分を占めます
- 仕掛け:水中糸、ハナカン、掛け針などがセットになったもの
- タモ(玉網):釣れた鮎をすくうための網
- 引き船:オトリ鮎を生かしておくための容器。腰に付けて川に入ります
- フローティングベストまたはチェストバッグ:仕掛けや小物を収納する、いわば「動く道具箱」
- ウェーダー:川に入るための防水ズボン。夏場ならタイツ+シューズでもOK
- 鮎釣り用シューズ:滑りやすい川底でも安全に歩けるフェルトソールやラジアルソールの専用シューズ
- 偏光サングラス:水中の様子や鮎の動きを見やすくする必需品
- その他小物:予備の水中糸、針外し、プライヤー、日焼け止め、ドリンクホルダーなど
「結構あるな…」と思いましたか?でも安心してください。このあと予算別に具体的な選び方を詳しくお伝えします。
鮎竿の選び方|長さと軽さが命です
友釣りの道具選びで最も悩むのが、この鮎竿です。値段もピンキリで、安いものでは2万円台、高いものになると20万円を超えます。
初心者におすすめの長さは7.5m〜8.5m
鮎竿の長さは7mから10m以上まであるんですが、最初の一本には迷わず8m前後をおすすめします。
理由はシンプル。「9mを超える竿は操作が格段に難しくなる」からです。竿を持つ手元の重さは、長さが増えるほど倍々で感じるようになります。最初から長い竿を選ぶと、オトリを思う位置に送り込めず、結果的に釣果にも響いてしまいます。
「でも短い竿じゃ届かないポイントもあるんじゃ…」
確かにその通り。でも、最初のシーズンは「届く範囲で確実に釣る技術」を身につける方が、長い目で見ると絶対に上達が早いんです。
硬さ(調子)は「先調子」を選ぼう
鮎竿の調子には大きく分けて「先調子」「胴調子」「本調子」があります。
初心者におすすめなのは先調子。竿の先端側がしなやかに曲がるタイプで、オトリの動きが手に伝わりやすく、アタリも敏感に感じ取れます。鮎が掛かってからのやり取りも面白いですよ。
胴調子は竿全体が大きく曲がり、大物が掛かった時のバラシにくさが魅力。でも操作性の面では先調子に軍配が上がります。
気になる予算は5〜6万円を目安に
鮎竿の価格帯はざっくりこんな感じです。
- エントリーモデル(2〜4万円):コスパ重視。まずは友釣りを試してみたい方向け
- ミドルモデル(5〜8万円):軽さと操作性のバランス良好。最初の一本に最もおすすめ
- ハイエンドモデル(10万円〜):極限まで軽量化されたプロ仕様。違いがわかるようになったらステップアップを
ミドルモデルが狙い目な理由は、軽さにあります。具体的には200gを切るような竿だと、一日振っていても疲れ方が全然違います。
例えばシマノ プロセレクトFWは軽量設計で女性や体力に自信のない方に人気。操作性とパワーのバランスを取るならシマノ プロセレクトVSやダイワ 銀影競技Tが定番中の定番です。
軽さを実現するメーカー技術って?
各メーカーがしのぎを削っているのが「軽量化」の分野です。
ダイワの「Z-SVFナノプラスカーボン」は、カーボン繊維をナノレベルで均一に分散させることで、強度を落とさずに薄肉化・軽量化を実現しています。
シマノの「FW(フェザーウェイト)」コンセプトも、センターオブバランスを追求し、数字上の重さ以上に「持った時の軽さ」にこだわった設計です。
こうした技術の結晶がミドルクラス以上の竿には惜しみなく投入されているので、「ちょっといい竿」にはちゃんと理由があるんですね。
仕掛け選びは「完全仕掛け」でラクをしよう
鮎竿の次に悩むのが仕掛けです。初心者の方は、絶対に完全仕掛けを選んでください。
完全仕掛けとは、水中糸・ハナカン・掛け針が最初からセットになっていて、パッケージから出して竿に結ぶだけですぐ使えるものです。
水中糸は「複合メタル」が鉄板
水中糸にはフロロカーボンやナイロン、金属系など色々ありますが、扱いやすさと感度のバランスで複合メタルが最もおすすめです。
金属線を樹脂でコーティングしたラインで、適度な重さがあるのでオトリの動きもコントロールしやすく、ライントラブルも少なめ。何より「高切れ」しにくいのが初心者にはありがたいポイントです。
おすすめの完全仕掛け
水深やポイントによって使い分けますが、まずは以下のあたりから始めるといいでしょう。
ダイワ メタコンポDURA 完全仕掛けはオールラウンドに使える万能タイプ。初めての一本に最適です。
瀬の中や深場を狙うならオーナー SR-47II 複合メタル 完全仕掛も定評があります。オーナー針の掛かりの良さは多くのベテランも認めるところです。
仕掛けの長さは3m〜7mと幅広いですが、最初は4m前後が扱いやすいですよ。
タモ選びは「軽さ」と「網の深さ」に注目
タモ(玉網)は地味に見えて、実は釣果を大きく左右する道具です。せっかく掛けた鮎を目の前でバラしたら、悔やんでも悔やみきれませんからね。
選ぶポイントは二つ。
軽いこと。タモを持つのは片手。竿を持った逆の手で素早く差し出せるかが勝負なので、軽いに越したことはありません。
網が十分に深いこと。鮎が網の中で暴れて飛び出さないよう、ある程度の深さが必要です。
鮎釣り用として各メーカーから専用タモが出ているので、300g以下のカーボン製などをチェックしてみてください。シマノ 鮎タモやプロックス 鮎玉網あたりが手頃で安心です。
引き船と収納|腰まわりの装備を整えよう
友釣りの大きな特徴は、腰に「引き船」と呼ばれる小さな生け簀をぶら下げて川を歩くことです。オトリ鮎を常に新鮮な水に浸けておくための必須アイテムです。
引き船はロープで腰に結び、川の流れに浮かべながら歩きます。大きすぎると流れに持っていかれて疲れるので、最初は標準サイズでOKです。
そして、仕掛けの予備や飲み物、タオルなどを入れておくのがチェストバッグ、またはフローティングベストです。腰に巻くタイプが多く、引き船とセットで使います。
専用設計のものは小物を整理しやすく、急な深みに落ちても浮く素材でできているので安全面でも安心です。シマノ チェストバッグなどの専用モデルを選んでおけば間違いありません。
ウェーダーとシューズ|安全第一で選ぶ
川に入って釣りをする以上、足まわりの装備は安全に直結します。ここでケチるのは絶対にやめてください。
ウェーダー選び
5月〜6月のシーズン初期はまだ水が冷たいので、チェストハイ(胸まであるタイプ)のウェーダーがあると快適です。真夏になれば、膝上までのヒップウェーダーや、水陸両用のタイツにシューズという軽装でも十分です。
透湿防水素材を使ったものは蒸れにくくて快適ですが、予算に応じて選びましょう。ダイワ ウェーダーやシマノ ウェーダーなど、釣具メーカーの製品が品質面で安心です。
シューズ選び
川底は想像以上に滑ります。フェルトソールか、最近増えているラジアルソール(ゴム底に特殊加工)の専用シューズが必須です。
フェルトソールは苔のついた岩に強く、ラジアルソールは陸上の移動も快適。一長一短あるので、釣り場の環境に合わせて選びましょう。
プロックス 鮎シューズなどがコストパフォーマンスに優れています。
あゆ釣り道具一式の予算シミュレーション
ここまで読んで「結局いくらかかるの?」というのが一番気になりますよね。竿をミドルクラスで揃えた場合の目安を出してみましょう。
- 鮎竿:55,000円
- 完全仕掛け(予備含め2〜3セット):5,000円
- タモ:7,000円
- 引き船:3,000円
- チェストバッグ:8,000円
- ウェーダー:10,000円
- シューズ:6,000円
- 偏光サングラス:4,000円
- 小物類:5,000円
合計:約103,000円
「10万円か…」と思うかもしれません。でも、鮎竿は10年使えますし、その他の道具も数年は持ちます。シーズン中ほぼ毎週通うことを考えれば、趣味への投資としては決して高くないと私は思います。
竿をエントリーモデルにすれば、一式7万円台からでも十分スタートできますよ。
最初に買うべきはこれ!優先順位をつけよう
全部一度に揃えるのが理想ですが、予算の都合もあると思います。優先順位をつけるならこうです。
- 鮎竿と仕掛け(これがないと始まらない)
- タモ・引き船(釣った鮎を取り込んでオトリを管理するために必須)
- シューズ(安全のために絶対必要。ウェーダーは最初はレンタルでも可)
- チェストバッグ(最初は小さなウエストポーチで代用可能)
- 偏光サングラス(なくても釣りはできるが、あると雲泥の差)
レンタル用品を扱っている釣具店や、シーズン中にレンタルタックルを用意している河川もあります。まずは借りて試してから購入する、という賢い手もありますね。
まとめ:快適なあゆ釣り道具で鮎シーズンを楽しもう
ここまで紹介してきたとおり、友釣りの道具選びで最も大切なのは「軽さ」と「扱いやすさ」です。特に鮎竿は、最初にちょっといいものを選ぶだけで、上達スピードも釣果も大きく変わってきます。
あゆ釣り道具は一朝一夕で全てを揃える必要はありません。最低限の一式を手に入れたら、あとは実際に川に立って経験を積むことが一番の近道です。
友釣りの面白さは、オトリ鮎が野鮎を誘い出し、掛かった瞬間のあの強烈な引きを味わった時に初めてわかります。あの感動を知ってしまうと、もうやめられなくなりますよ。
2026年の鮎シーズンはもうすぐそこ。お気に入りの道具を手に、清流に立つ自分を想像してみてください。きっと最高の夏になります。

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