PEラインの色分けって、正直「なんとなく便利そう」で使っている人も多いんじゃないでしょうか。でも実は、色分けを正しく使いこなせているかというと、ちょっと心もとない……というのが本音かもしれません。
結論から言います。PEラインの色分けを武器にするには、「色を数える」という基本に加えて、「覚え方の工夫」と「現場での数え方のコツ」 の2つが絶対に必要です。この記事では、色分けが10mごとなのか25mごとなのかといった基本はもちろん、多くのアングラーがつまずく「キャスト中に色を追えない問題」や「メーカーごとの色パターンの違い」をどう解決するかまで、実践レベルで解説していきます。
最後まで読めば、あなたのPEラインがただのカラフルな糸から、正確な距離計測ができる頼もしい相棒に変わりますよ。
PEラインの色分けとは?基本ルールと種類を整理
まずはおさらいです。PEラインの色分けは、ラインに一定間隔で異なる色を交互に配置することで、キャストした距離や水深を視覚的に把握できるようにした仕組みです。
基本的なルールは以下の2パターンが主流です。
- 10mごとに5色(または5色+蛍光色)を繰り返すパターン
船釣りやジギング、エギングなど、比較的短い距離を正確に測りたいシーンでよく使われます。 - 25mごとに4色を繰り返すパターン
投げ釣りやサーフでの遠投など、長い距離を大まかに把握したい場合に向いています。
この色分けの最大のメリットは、「今、何メートルにルアーがいるのか」がひと目でわかること。これによって、魚がいるタナ(水深の層)を特定したり、キャストした飛距離を記録して再現性を高めたりできるわけです。
ただし、ここで注意してほしいのが、色の順番や開始色はメーカーによって異なるという点です。例えば、あるメーカーのラインは「赤→黄→青→緑→白」の順でも、別のメーカーでは「白→赤→黄→青→緑」だったりします。この違いを軽く見ていると、「いつもの感覚」で使っていたら実は全然違う距離だった……なんてことも。
色分けPEラインの現場での正しい「数え方」と落とし穴
ここからが本題です。色分けの仕組みはわかったけど、実際にどうやって数えるの? という疑問に答えていきます。
キャスト後の基本的な数え方
- キャストしてルアーが着水したら、ラインが止まるのを待ちます。
- リールを巻き始めると同時に、PEラインの色を数え始めます。
- 「1色目(10m)……2色目(20m)……」と、リールを巻いた分だけ色が変わっていくのを追います。
- ルアーが手元に戻ってきたときに数えた色数 × 10m(または25m)が、そのキャストの距離です。
シンプルでしょ? でも、実際にやってみるとわかりますが、これがなかなか難しい。特にキャスト直後はラインがふけていたり、風でたるんでいたりして、色の変化がわかりづらいんです。
多くのアングラーが直面する「数えられない問題」
ユーザーの声を集めてみると(2026年7月時点のQ&AサイトやSNSでの投稿傾向)、色分けPEラインに対する不満の多くは「色の順番を覚えられない」「キャスト中に色を追えない」という実用面でのつまずきに集中していました。
つまり、知識としては「色を数えればいい」とわかっていても、動いているラインの色を目で追い続けるのは、想像以上に動体視力が求められる作業なんです。特に50m以上のキャストになると、遠くのラインの色なんて到底見えません。
じゃあ、どうすればいいのか。
メーカー別の色パターンをチェック!混乱を防ぐための基礎知識
まずは、メーカーごとの色パターンの違いを把握しておきましょう。これは後述する「覚え方」の前提になる重要な情報です。
2026年7月時点で確認できる主要メーカーの色分けパターンは、以下のような傾向があります。
- 標準的な5色パターン(10m単位)
多くのメーカーが採用する、最もオーソドックスなパターンです。具体的な色の組み合わせは各社で異なりますが、「明るい色→暗い色」を交互に配置することで視認性を高めているのが特徴です。代表的な製品としては、ユニチカの「スーパーPE」シリーズや、東レの「シーバスPE」シリーズなどがこの方式を採用しています。 - 4色+蛍光色パターン(10m単位)
通常の4色に加えて、特定の距離(例:50m地点)だけ蛍光色を入れることで、長距離時の目印にする製品もあります。例えば、デュエルの「アーマードライン」シリーズでは、このような工夫が見られます。 - 25m単位の4色パターン
投げ釣り用のラインに多いパターンで、1色が25mなので、100m先でも4色を数えるだけで距離がわかるシンプルさが魅力です。
大事なのは、これらのパターンを丸暗記しようとしないことです。 人間の脳は、色の順番を「赤→黄→青」と順列で覚えるのが苦手な生き物です。ではどうするか?
色順を忘れない!現場で使える3つの記憶術
カンニングペーパー作戦(コストゼロ)
一番シンプルなのが、色の順番を書いたラベルを作って竿やリールに貼っておく方法です。例えば「1:赤 2:黄 3:青 4:緑 5:白」と書いたシールを、竿のグリップ部分に貼っておくだけ。
これなら、数えるときに「あれ、次何色だっけ?」となっても、すぐに確認できます。見た目を気にしないという方は、油性マジックで直接竿に書き込んでしまうのも手です(2026年7月時点で、釣具店でも油性マジック「マッキー」がよく売られています)。
「水深分かるシール」で直感的に把握
もっと便利なのが、市販の「水深分かるシール」と呼ばれる補助シールです。これは、各色に対応する水深メートルをあらかじめ印刷したシールで、リールのスプールやフレームに貼って使います。
例えば、赤=10m、黄=20m、青=30m……といった具合に、色と距離が一目でリンクするようになっています。ルアーバンクが販売している「水深分かるシール」は、価格も290円程度(2026年7月時点の商品ページ情報)と手頃で、視認性も高いと評判です。シールを貼るだけで、頭の中で「この色は何メートルだっけ?」と変換する手間が省けるのが大きなメリットです。
リールごとにラインカラーを固定する「色分け管理術」
複数のタックルを使い分ける上級者向けの方法です。例えば、
- シーバス用(1.5号):赤系統のライン
- エギング用(0.8号):青系統のライン
- バス用(1.2号):緑系統のライン
というように、ラインの太さ(号数)とカラーをセットで覚えてしまうというやり方です。そうすれば、リールを見た瞬間に「あ、これは青だから0.8号のエギング用だな」と判断でき、いちいちラベルを確認する手間が省けます。
飛距離アップの鍵!色分けを活用した「タナ」の特定方法
色分けの真骨頂は、なんと言っても「タナ」の特定です。ここでは、実際に釣り場でどう活用するかを具体的に見ていきましょう。
実践ステップ
- まずは何も考えずにキャストして、ラインの色を数えながら巻き取ります。
- アタリがあった場所の色(=距離・水深)をメモします。例えば、「3色目(30m)でアタリがあった」という具合です。
- 同じ場所を再度キャストし、同じ色(=同じ距離)が来たタイミングで、ルアーのアクションを微調整したり、沈める速度を変えたりします。
これができるようになると、釣果が格段に安定します。なぜなら、魚がいる層を「なんとなく」ではなく「明確な数値」で把握できるからです。
動体視力問題の解決策
「キャスト中に色を追えない」問題に対する現実的な解は、「巻き取る時に集中する」 ことです。つまり、キャスト直後の着水から沈むまでのフェーズでは色を追わず、「ルアーを巻き始めてから手元に戻るまで」 だけに集中して色を数えるのです。
これなら、ラインは常に張った状態で一定の速度で動くので、色の変化を捉えやすくなります。また、風が強い日はラインがふけやすいので、ロッドを少し立て気味にしてラインにテンションをかけると、より色がはっきり見えるようになります。
PEライン色分けの「落とし穴」:知っておきたいデメリットと対策
ここまでメリットを強調してきましたが、色分けPEラインにもデメリットはあります。正直に言うと、これを知らずに使っていると、思わぬ失敗をすることがあります。
色分けによる強度低下はあるのか?
結論から言うと、色分けそのものが極端に強度を落とすことはないと見られています(2026年7月時点で、各メーカーの公表データを確認した限りでは明確な強度低下の発表はありません)。ただし、染色工程で繊維にダメージが入る可能性はゼロではありません。
実際のところ、PEラインの強度低下で最も注意すべきは「擦れ」と「経年劣化」です。特にカラーリングされた部分は、表面のコーティングが剥がれやすく、そこから摩耗が進むことがあります。デュエルの公式ガイド(公開日不明、2026年7月アクセス時点)でも、PEラインは耐摩耗性が弱く、結束強度が低いことが指摘されています。
つまり、色分けだから特別弱いわけではないが、無色のラインよりも表面の状態には気を遣ったほうがいい、というのが現実的なところでしょう。
100均PEラインの色分けは信頼できるのか?
気になるのが、ダイソーなどの100均で売られている激安PEラインの品質です。実際にユーザーの声(2026年7月時点のレビューサイト等での投稿傾向)を見ると、「表記の号数よりも明らかに太い」「ロットによって色や太さがバラバラ」といった不満が少なくありません。
釣具店の店長へのインタビュー記事(ゆめいまじん、2026年6月更新)によると、これらの激安ラインは、コストダウンのために原糸の品質管理が甘く、太さのバラつきが大きいという実態が指摘されています。
つまり、色分け自体の制度は同じでも、その色が本当に正確な距離を示しているかは、製品によって大きく異なる可能性があるということです。特に初心者の方は、いきなり100均ラインで色分けを覚えようとすると、正確な距離感が身につかないリスクがあります。
PEライン色分けを極めるためのおすすめ製品
ここでは、実際に購入可能な製品の中から、色分けの使いやすさや品質で評価の高いものを紹介します。いずれも2026年7月時点で市場に出回っている製品です。
ユニチカ スーパーPE
定番中の定番です。発色が非常に良く、色の切り替わりがはっきりしているので、初心者でも色を追いやすいのが特徴。10m単位の5色パターンで、オフショアからショアまで幅広く使えます。色の順番を覚えれば、どんな釣り場でも安心して使える一本です。
デュエル アーマードライン
耐摩耗性に特化したシリーズで、色分けも視認性を重視した設計です。特に50m地点に蛍光色を入れているモデルは、長距離キャスト時に「あとどれくらいか」を感覚的に掴みやすいと評判です。ガイドでの擦れに強いのも魅力で、ロックフィッシュなど根掛かりリスクの高い釣りに向いています。
東レ シーバスPE マックスパワー X8
8本撚りの高密度構造で、強度と耐久性に優れています。色分けも標準的な5色パターンですが、他社製品と比べて色の彩度が高く、特に夕まずめなどの低照度時でも視認性が落ちにくいのが特徴です。シーバスゲームはもちろん、あらゆるルアーフィッシングで活躍します。
サンライン モンスターゲーム9
9本撚りの最新構造を採用し、従来のPEラインより伸びが少なく感度が高いと評価されています。カラーパターンも独自のものを採用しており、他のメーカーと被らないので「色で管理したい」という方にぴったりです。価格はやや高めですが、その分品質は折り紙付きです。
PEライン色分けを使いこなして、釣果を確実なものにしよう
PEラインの色分けは、ただの目印ではありません。それは「水中の見えない世界を数値化する道具」です。
最初は色を覚えるのに苦労するかもしれません。キャスト中に色を追い続けるのに疲れるかもしれません。でも、そこで諦めずに、この記事で紹介した「カンニングペーパー」や「水深分かるシール」といった工夫を取り入れてみてください。きっと、あなたの釣りがより戦略的で、より楽しいものに変わっていくはずです。
最後にもう一度、PEライン色分けを使いこなすための3つのポイントをおさらいしておきましょう。
- メーカーごとの色パターンの違いを把握し、覚え方を工夫する
- キャスト中の色追いは無理せず、巻き取り時に集中して数える
- 複数リールを使うなら、太さとカラーをセットで管理する
これらのポイントを押さえれば、色分けPEラインはあなたの強力な武器になります。さあ、次の釣行から早速試してみてください。きっと、今までとは違う景色が見えてくるはずです。

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