PEラインの下巻きは必要?正しい役割と巻き方の基本を解説

「PEラインをリールに巻くとき、下巻きって本当に必要なの?」

そんな疑問を持ったことはありませんか?

釣具店で勧められたり、ネットで情報を調べたりすると「必須」と言う人もいれば「不要」と言う人もいて、混乱してしまうかもしれません。

この記事では、PEラインの下巻きの役割から、必要なケース・不要なケース、具体的な巻き方まで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。これを読めば、自分に合った方法がきっと見つかるはずです。

PEラインの下巻きとは?そもそもなぜ必要と言われるのか

まずは「下巻き」が何か、なぜ話題になるのかから説明します。

下巻きとは、リールのスプールにPEラインを直接巻く前に、あらかじめナイロンラインやフロロカーボンラインを数メートル巻いておくことです。いわば「下地」のような役割を果たします。

PEラインは表面が非常に滑らかで、伸びがほとんどないという特徴があります。これは釣りにおいては大きなメリットですが、リールのスプールに巻いたときに「滑って空回りする」というデメリットも生みます。

特に細いPEラインを使う場合や、スプールに滑り止め加工が施されていないリールでは、この空回りが起こりやすいと言われています。下巻きは、この空回りを防ぐための対策として、多くのアングラーに実践されてきた方法です。

下巻きの主なメリットとは

それでは、下巻きをすることで具体的にどんな良いことがあるのかを見ていきましょう。

1. PEラインの滑り止めになる

下巻きの最大の目的はこれです。PEラインよりも摩擦係数の高いナイロンやフロロを下に巻くことで、PEラインがスプール上で滑るのを防ぎます。これにより、魚がかかった時やキャスト時に、スプールだけが空回りしてしまうトラブルを防げます。

2. スプールを傷や溝から保護する

PEラインは非常に細く、また強靭です。そのため、スプールに直接巻くと、スプールの表面に溝がついたり、傷が入ったりすることがあります。特に金属製のスプールは傷つきやすいため、下巻きをすることでスプールを保護する効果も期待できます。

3. 高価なPEラインを節約できる

PEラインはナイロンラインなどに比べて価格が高いものが多いです。スプールの深い部分にまで高価なPEラインを巻くのはもったいない、というのが経済的な観点からの下巻きの役割です。スプールの下の方(奥の方)は、実際に釣りで使うことがほぼない部分なので、そこを安価なナイロンラインで埋めてしまうわけです。

4. スプールの口径を調整できる

リールのスプール形状によっては、ラインを巻くことでスプールの口径(ラインキャパシティ)を調整したい場合があります。下巻きをすることで、スプールの径を少し太くし、より多くのPEラインを効率よく巻くことができるようになることもメリットの一つです。

下巻きのデメリットも知っておこう

メリットがあればデメリットもあります。下巻きを行う際に注意すべき点も把握しておきましょう。

手間がかかる

下巻きをするには、まずナイロンラインを巻き、次にPEラインを結んで巻き直すという2段階の作業が必要です。その分、時間と手間がかかります。

結び目が段差になるリスクがある

下巻きとPEラインの接続部分には必ず結び目ができます。この結び目がスプール上で段差になってしまうと、キャストの際にその段差にラインが引っかかり、飛距離が落ちたり、トラブルの原因になることがあります。この段差をなくすために、下巻きの巻き始めにテープを貼るなどの工夫をする人もいます。

下巻きは本当に必要?必要なケース・不要なケース

さて、ここまで下巻きのメリット・デメリットを見てきましたが、結局「必要なのか?」という疑問に答えていきましょう。

結論から言うと、「必須ではないが、状況によっては非常に有効な対策」です。全てのケースで必要というわけではなく、自分のタックルや使い方に合わせて判断するとよいでしょう。

下巻きをした方がよいケース

以下のような状況では、下巻きを検討するとトラブルを防ぎやすくなります。

  • 細いPEライン(0.6号〜1号程度)を使う場合:ラインが細いほど滑りやすく、空回りしやすい傾向があります。
  • スプールに滑り止め加工がないリールを使う場合:最近のリールはスプールに溝加工や滑り止め処理がされているものもありますが、されていないものもあります。特に古いリールやエントリーモデルでは注意が必要です。
  • 高価なPEラインを長く使いたい場合:ラインの節約効果を最大限に活かしたい場合におすすめです。

下巻きが必須ではないケース

以下のような場合、下巻きをしなくても大きな問題にはならないことが多いです。

  • 太いPEライン(2号以上)を使う場合:ラインが太いとそれなりに摩擦力が働くため、空回りしにくくなります。
  • スプールに滑り止め加工がしっかりされている場合:メーカーの公式情報で滑り止め加工が明記されている場合は、下巻きなしでも十分な場合があります。
  • 手間をかけたくない、手軽に済ませたい場合:どうしても下巻きが面倒なら、後述する代替方法もあります。

下巻きの具体的な巻き方と長さの目安

「やっぱり下巻きをしてみよう」と思った方のために、具体的な方法を説明します。

下巻きに使うライン

下巻き用のラインは、ナイロンラインフロロカーボンラインを使うのが一般的です。どちらでも構いませんが、手持ちの余りラインや、安価なナイロンラインで十分です。PEラインより少し太めのものを選ぶと、より滑り止め効果が高まると言われています。

下巻きの長さはどれくらい?

これが一番の悩みどころです。ネット上の口コミや経験者の意見を見ると、「1メートルあれば十分」「スピニングなら2〜3メートル」「ベイトリールは5メートル以上」など、実に様々です。

厳密な正解はありませんが、まずは1〜3メートル程度から始めてみるのが無難でしょう。重要なのは「長さ」よりも「PEラインの結び目がスプールのエッジ(縁)に当たらないようにすること」です。キャストするときに結び目が擦れるとトラブルの原因になります。

具体的な手順としては:

  1. スプールにナイロンラインを結び、1〜3メートル程度巻く。
  2. ナイロンラインとPEラインをしっかりと結ぶ(電車結びやFGノットなどが推奨されます)。
  3. そのままPEラインをスプールいっぱいまで巻く。

この時、結び目がスプールの縁に来ないように、下巻きの量を調整してください。口コミでは「下巻きの量が足りず、結び目がスプールの端に来てしまって飛距離が落ちた」という失敗談も見られます。

下巻きをしない場合の代替方法

どうしても下巻きが面倒な場合や、手元にナイロンラインがない場合でも、滑り止め対策はできます。

テープを貼る方法が代表的です。

スプールに直接、セロハンテープや絶縁テープを5センチ程度貼り、その上からPEラインを巻くという方法です。テープの厚みが滑り止めの役割を果たし、PEラインの空回りを防ぎます。

この方法のメリットは、手間がかからず、段差ができにくいことです。デメリットとしては、下巻きのようなスプール保護効果やラインの節約効果は期待できない点です。また、テープの端がしっかり貼れていないと、その隙間にラインが入り込んでしまうトラブルも起こり得るので注意しましょう。

よくある質問

Q. 下巻きに使うラインは何がベストですか?

特に決まりはありません。手持ちのナイロンラインやフロロカーボンラインの余りがあれば、それで十分です。ただ、あまりに細いラインだと滑り止め効果が薄れる可能性があるので、PEラインよりは少し太めのものを選ぶとよいでしょう。

Q. 下巻きをしないと絶対にダメですか?

いいえ、絶対に必要というわけではありません。特に太いPEラインを使う場合や、スプールに滑り止め加工がしっかりされているリールでは、下巻きなしでも問題なく使えている人は多くいます。自分のスタイルに合わせて判断してください。

Q. 下巻きの長さはどうやって決めればいいですか?

結び目がスプールの縁に当たらないようにするのが最も重要なポイントです。まずは1〜3メートルを目安に巻いてみて、結び目の位置を確認しながら調整するとよいでしょう。口コミでは「1メートルでも効果は感じられた」という声がある一方、「ベイトリールでは10メートル巻いている」という声もあり、リールの種類や個人の好みが分かれるところです。

まとめ:自分のスタイルに合った方法を選ぼう

PEラインの下巻きは、必須ではないが、トラブルを防ぐための有効な手段です。

  • 細いPEラインを使うなら:下巻きを検討しましょう。滑り止めやスプール保護の効果が期待できます。
  • 太いPEラインを使うなら:必須ではありませんが、ラインの節約目的で行うのも手です。
  • どうしても手間をかけたくないなら:テープ止めという代替方法もあります。

いずれにしても、ネット上の様々な意見に振り回されず、自分のタックル(リールの種類、PEラインの太さ)と相談しながら最適な方法を見つけてください。

まずは一度、下巻きを試してみて、その効果を実感してみるのもいいかもしれません。きっと、あなたの釣りの快適さが一段とアップするはずです。

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