PEラインとリーダーの結束、特にFGノットは「強度は出るけど結ぶのが面倒」「船上や風があると難しい」という声をよく聞きます。そんな悩みを解決してくれるのが、ノットアシストやライン結び機と呼ばれるアイテムです。この記事では、機械を使って簡単に結束する方法と、市販されているおすすめの製品を紹介します。手結びに苦手意識がある人や、時短したい人はぜひチェックしてみてください。
そもそもノットアシスト(ライン結び機)って何?
ノットアシストとは、PEラインとリーダー(ショックリーダー)を機械的に結束するための補助器具の総称です。完全自動で結んでくれるわけではなく、あくまで「ラインの保持」「テンションのかけ方」「巻き付けのガイド」などをサポートしてくれる道具です。これを使うことで、風が強い日や船の上でバランスが取りにくい状況でも、安定したノットを組めるようになります。
機械を使う最大のメリットは、強度のムラが出にくいことです。手結びだと、締め込みの強さやラインのかけ方に個体差が出ますが、ノットアシストを使えば誰でも一定のクオリティで結べるようになります。
ただ、デメリットもあります。それは 「使い方の習得にある程度の練習が必要」 なこと。手結びとは勝手が違うので、最初は戸惑う人も多いです。また、機械に頼りすぎると、いざというときに手結びができなくなるリスクもあるので、両方を使いこなせるのが理想です。
機械で結べるノットの種類とタイプ別の選び方
一口にノットアシストと言っても、対応しているノットの種類によっていくつかのタイプに分かれます。まずは自分が使いたいノットを確認してから製品を選びましょう。
クリップタイプ(FGノット用)
FGノットは、PEラインとリーダーを結束する際に最も強度が出るとされるノットです。しかし、編み込みの工程が複雑で、慣れるまでが大変です。クリップタイプのノットアシストは、このFGノットの編み込み作業を補助してくれます。ラインを引っかけるフックやアームが付いており、テンションをかけながら編み込めるようになっています。
ボビンタイプ(PRノット・MIDノット用)
PRノットやMIDノットは、主にビッグゲームで使われる強力なノットです。特徴は、リーダーにPEラインを二重に巻き付けてから締め込むこと。ボビンタイプのノットアシストは、この「二重巻き」を電動または手動で作成するための器具です。電動タイプはボタン一つで巻き取ってくれるので、手で巻くよりもムラがなく、強度が安定しやすいです。
スティックタイプ(エイトノット・トリプルエイトノット用)
トリプルエイトノット(8の字結び)は、FGノットよりは簡単で、初心者にも扱いやすいノットです。スティックタイプのノットアシストは、この8の字結びをより簡単にするための道具で、パイプやスティックにラインを巻き付けて、フックで引っかけるだけで結べます。価格も比較的安価で、エギングやライトゲームをする人に人気です。
【メイン候補①】KNOT ASSIST2.0(ノットアシスト2.0)|FGノット用クリップタイプ
まず最初に紹介するのは、第一精工から発売されている KNOT ASSIST2.0 です。FGノットの結束を強力にサポートしてくれるクリップタイプの器具で、多くのアングラーから支持されている定番製品です。
特徴とスペック
この製品の最大の特徴は、スイッチ式の波型ラインフックとオフセットアームを採用している点。これにより、FGノット特有の複雑な編み込みを、器具にラインを引っかけるだけで行えます。また、AパターンとBパターンの2通りの編み込み方法に対応しているので、自分が結びやすい方法を選べます。
スペック的には、対応PEラインが0.3号から6号、リーダーは3lbから70lbまでと非常に幅広いです。サイズは収納時で105×57×39mm、重量は68gとコンパクトで、素材はGFRP(ガラス繊維強化プラスチック) を使用しているため、軽量かつ丈夫です。価格は4,950円(税込) で、長く使えることを考えればコスパは悪くありません。
メリット・デメリット
メリットは、なんといっても対応範囲の広さです。バス釣りからショアジギング、オフショアゲームまで幅広く使えます。また、軽量でコンパクトなので、ポケットやタックルボックスに入れて持ち運びしやすいのも嬉しいポイントです。
デメリットとしては、使い方をマスターするまでに少し練習が必要なこと。特に、ラインのセットの仕方や締め込みのタイミングを誤ると、逆に強度が落ちることもあります。最初は説明書を見ながらゆっくり試してみましょう。
こんな人に向いている
- FGノットを頻繁に使う人
- 船の上や強風の中でも安定して結束したい人
- 手結びで強度にムラが出てしまう人
こんな人には向いていない
- トリプルエイトノットなどの簡単なノットだけで十分な人
- とにかく安価な器具を探している人
使用時の注意点
アームを無理に広げようとすると破損する恐れがあります。必ずロックを解除してから操作するようにしましょう。また、ラインのセットは説明書通りに行わないと、正しく編み込めません。
【メイン候補②】ラインツイスター(ハピソン)|PRノット・MIDノット用電動ボビンタイプ
次に紹介するのは、ハピソンから発売されている ラインツイスター です。こちらは電動でラインを巻き取り、MIDノットやPRノットの「並行二重巻き」を自動で作ってくれるボビンタイプのノットアシストです。
特徴とスペック
ラインツイスターは、ラインスプールをぶら下げてテンションをかけながら使用するのが特徴。電動モーターがラインを巻き取り、均一な二重巻きを作り出します。これにより、手で巻くよりも締め込みが安定し、ノットの強度が向上しやすくなります。
製品は、標準タイプ(PE 0.6-3号)、ジギング用(PE 2-10号)、ライトゲーム用(PE 0.1-0.8号) の3種類があり、自分の使うラインに合わせて選べます。
メリット・デメリット
メリットは、風や波がある状況でも、ボタン一つで二重巻きが作れる点。特に、手で二重巻きを作るのが面倒なビッグゲームアングラーには心強いアイテムです。また、電動なので巻きムラが少なく、安定した強度を出しやすいです。
デメリットは、対応ノットがMIDノットやPRノットに限定される点。FGノットをメインで使う人には向いていません。また、電動式なので電池や充電が必要です。
こんな人に向いている
- PRノットやMIDノットを使うビッグゲームアングラー
- 手で二重巻きを作るのが苦手な人
- 船上でも簡単に結束したい人
こんな人には向いていない
- FGノットをメインで使う人
- エギングなどのライトゲームしかやらない人(ライトゲーム用は別モデル)
使用時の注意点
モデルによって対応しているラインサイズが大きく異なります。購入する際は、必ず自分の使っているPEラインの号数に対応しているかを確認してください。また、製品写真が古いものだと「パナソニック時代の製品」が使われていることがあるので、現在流通している製品と仕様が異なる可能性がある点にも注意が必要です。
【関連候補】速攻8の字結び(ルアーノッターLS)|スティックタイプ
三番目に紹介するのは、ダイワなどから発売されている「速攻8の字結び」系のスティックタイプです。正式名称はルアーノッターLSなどと呼ばれることもあり、トリプルエイトノット(8の字結び)を簡単に作れるようにした器具です。
特徴とスペック
このタイプは、パイプ状のスティックにラインを巻き付け、フックで引っかけるだけでノットが完成するというシンプルな構造。価格も1,000円〜2,500円程度と非常に手頃で、初心者でも直感的に使えます。コンパクトなので、常にタックルボックスに入れておくのもおすすめです。
メリット・デメリット
メリットは、とにかく簡単で、説明書を読まなくてもすぐに使える点。価格も安いので、試しに買ってみるというハードルが低いです。また、エイトノット系は強度もそこそこ出るので、ライトゲームには十分です。
デメリットは、対応しているノットが8の字結び系に限定される点。大型魚とのやり取りが必要なシーンでは強度が心もとないこともあります。あくまでライトゲームやエギング、トラウト向けの選択肢です。
こんな人に向いている
- 釣り初心者
- エギングやライトゲームをメインでやる人
- とにかく手間をかけずに結びたい人
こんな人には向いていない
- ショアジギングやオフショアで大型魚を狙う人
- FGノットやPRノットを使いたい人
使用時の注意点
製品によってフックの形状や使い勝手が異なる場合があります。特に、ラインが細いと引っかかりにくいこともあるので、口コミを確認してから購入するのがおすすめです。
【関連候補】安価な充電式電動ライン結び機(ジェネリック製品)
最近では、Yahoo!ショッピングやAmazonなどのECサイトで、1,580円程度の充電式電動ライン結び機も販売されています。USB充電式で、PEライン0.6-3号に対応するという謳い文句の製品です。
特徴と注意点
この製品の最大の特徴は、とにかく安いこと。しかし、その反面、日本語の説明書がなく、中国製で品質にバラつきがあるという口コミも見られます。実際のレビューでは「問題なくノット結びができた」という声がある一方で、「写真のようにラインがはめ込みできない」「これはひどい」という厳しい意見もあり、評価が分かれています。
こんな人に向いている
- とにかく安価に試してみたい人
- 予備として持っておきたい人
こんな人には向いていない
- 確実な動作や品質を求める人
- サポートや説明書を重視する人
結論として
この価格帯の製品は、「当たり外れが大きい」 という認識を持っておいた方が良いでしょう。もし購入を検討する場合は、「安物買いの銭失いになっても構わない」というスタンスで臨むのが無難です。品質やサポートを重視するなら、前述の第一精工やハピソンの製品を選ぶのが確実です。
ノットアシストを使う時の3つのコツ
せっかくノットアシストを買っても、正しく使えなければ意味がありません。ここでは、機械を使う際に意識したい3つのコツを紹介します。
1. まずは家で練習する
多くの人がやりがちな失敗が、「いきなり現場で使おうとする」こと。ノットアシストにもコツがいるので、まずは家でゆっくり練習してみましょう。特にKNOT ASSIST2.0のように構造が複雑なものは、説明書を読みながら何度か試すことをおすすめします。
2. ラインのテンションを保つ
機械がラインを保持してくれても、最終的な締め込みは自分の感覚が重要です。ラインが緩んでいると、ノットが甘くなって強度が落ちます。適度なテンションをかけながら締め込むことを意識しましょう。
3. 焼き止めは忘れずに
機械で結んだ後でも、ラインの端をライターなどで焼いて「玉」を作る焼き止めは必須です。これを行わないと、使用中にノットがほどける原因になります。機械に頼りすぎず、最後の仕上げは自分の手でしっかり行いましょう。
よくある質問
Q. ノットアシストを使えば、手結びより強度は出ますか?
A. 正しく使えば、手結びと同等以上の強度が期待できます。特に、締め込みが安定するため、強度のムラが出にくいのがメリットです。ただし、使い方を間違えると逆に弱くなることもあるので、説明書通りに使いましょう。
Q. 初心者におすすめのノットアシストはどれ?
A. まずはスティックタイプ(エイトノット用) がおすすめです。価格も安く、使い方もシンプルなので、機械に慣れる入門編として最適です。その後、FGノットを使いたくなったらKNOT ASSIST2.0にステップアップするのが良いでしょう。
Q. FGノットとPRノット、どちらがおすすめ?
A. これは使うシーンによります。一般的なショアジギングやエギングではFGノットが主流で、KNOT ASSIST2.0のようなクリップタイプが合います。一方、大型の青物やマグロを狙うビッグゲームではPRノットやMIDノットが好まれ、ラインツイスターのようなボビンタイプが適しています。
まとめ:自分のスタイルに合った機械を選ぼう
PEラインとリーダーの結束は、釣果に直結する重要な作業です。機械(ノットアシスト)を使うことで、手間を減らし、安定した強度を得られるようになります。今回紹介した製品を参考に、自分の釣りスタイルや使いたいノットに合った機械を選んでみてください。
KNOT ASSIST2.0はFGノットを使うすべてのアングラーに、ラインツイスターはPRノットを使うビッグゲームアングラーに、スティックタイプは初心者やライトゲーマーにおすすめです。いずれにしても、機械に頼りすぎず、手結びの基本も押さえておくことを忘れずに。
まずは一つ手に取って、面倒な結束作業から解放されてみてはいかがでしょうか。

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