ヘビキャロ仕掛けってどんなもの?
バス釣りをしていると、「ヘビキャロ」という言葉を耳にすることがあると思います。なんとなく聞いたことはあるけど、実際にどんな仕掛けなのか、どうやって作るのか、どんなタックルを選べばいいのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、ヘビキャロとは重いシンカーを使ったキャロライナリグのこと。一般的には14g以上のシンカーを使用するものを指します。遠投が求められるフィールドや、広範囲を効率よく探りたいときに威力を発揮する仕掛けです。
この記事では、ヘビキャロ仕掛けの基本的な種類や作り方、おすすめのタックルやワームまで、バス釣り初心者〜中級者の方向けにわかりやすく解説していきます。最後まで読めば、自分に合ったヘビキャロスタイルが見つかるはずです。
ヘビキャロ仕掛けの種類と特徴
ヘビキャロ仕掛けには、大きく分けて2つのスタイルがあります。それぞれ構造やメリット・デメリットが異なるので、自分の釣りスタイルやフィールドに合わせて選ぶことが大切です。
オーソドックスヘビキャロ
まずはじめに紹介するのは、古典的なスタイルであるオーソドックスヘビキャロです。
メインラインに中通しシンカーを通し、スイベルを介してリーダーとワームを接続するのが特徴。シンカーがフリーの状態になっているため、キャスト時にはシンカーが暴れやすいというデメリットがありますが、ボトムをしっかり這わせたいときに効果を発揮します。
メリット
- シンカーとワームが一直線になるため、ボトムを丁寧に探れる
- バイト時にシンカーがフリーになるので、食い込みが良い
- シンカーが底を叩くことで土煙が立ち、ワームを隠す効果が期待できる
デメリット
- キャスト時にシンカーが暴れて飛距離が出にくい
- ウィード(水中植物)が茂った場所では操作しにくい
- 初心者には少し扱いが難しい面がある
向いている人
- 野池など、ウィードが少ないフィールドで使いたい人
- 30m以内のピン撃ちを中心に狙いたい人
- ボトムの感触をしっかり味わいながら釣りたい人
向いていない人
- 琵琶湖のような広大なフィールドで遠投をメインにしたい人
- ウィードエリアを攻略したい人
三叉ヘビキャロ
現在のヘビキャロの主流と言えるのが、この三叉ヘビキャロです。三叉スイベルを使用し、シンカー側とワーム側を分離するスタイルが特徴。琵琶湖などの広大なウィードエリアで発展してきた釣り方です。
メリット
- シンカーとメインラインが一直線になるため、圧倒的な飛距離が出る
- ウィードに強く、シンカーがウィードに潜ってもワームをその上に浮かせられる
- 仕掛けが安定し、初心者でも比較的扱いやすい
デメリット
- シンカーが固定されているため、バイト時に違和感を与えやすい(ショートバイトに弱い可能性がある)
- ワイヤーとリーダーが絡むことがある
- ラインチェックを怠るとトラブルの原因になる
向いている人
- 琵琶湖や霞ヶ浦など、広大なフィールドで遠投が必要な人
- ウィードエリアを攻略したい人
- 飛距離を重視する人
向いていない人
- ウィードのないオープンウォーターでボトムを丁寧に探りたい人
- 細かいラインチェックが面倒に感じる人
ヘビキャロ仕掛けの作り方
それでは、実際にヘビキャロ仕掛けを作ってみましょう。ここでは、初心者の方でも作りやすい三叉ヘビキャロを中心に解説します。
必要なパーツ
まずは以下のパーツを用意しましょう。
- メインライン(12〜16LB程度のフロロカーボンラインが目安)
- 中通しシンカー(8号=約30g前後が扱いやすいと言われています)
- 三叉スイベル
- キャロワイヤー(シンカー接続用。デコイ 琵琶湖キャロワイヤーなどがおすすめです)
- リーダー(フロロカーボンライン 50cm〜1m程度)
- オフセットフック(ワームのサイズに合わせて選びます)
- ワーム(おすすめは後述します)
三叉ヘビキャロの手順
- メインラインに中通しシンカーを通します。
- 三叉スイベルのひとつのリングにキャロワイヤーを取り付けます。
- キャロワイヤーの先端にシンカーを固定します。
- 三叉スイベルの別のリングにリーダーを結びます。
- リーダーの先端にオフセットフックを結び、ワームをセットします。
- 三叉スイベルの残りのリングにメインラインを結べば完成です。
リーダーの長さは、50cm〜1m程度が一般的。短くすると機敏な動きになり、長くするとよりナチュラルな動きになります。状況に応じて調整してみてください。
ちなみに、オーソドックスヘビキャロを作る場合は、メインラインに中通しシンカーを通した後、ビーズを通し、スイベルを結び、そこにリーダーを接続するという手順になります。
ヘビキャロにおすすめのタックル
ヘビキャロを快適に楽しむためには、それに見合ったタックル選びが重要です。ここでは、基本的なタックルセッティングの目安を紹介します。
ロッド
ヘビキャロは重いシンカーを遠投することを前提とした釣り方なので、それに耐えられるロッドが必要です。
- 長さ:7ft以上が目安
- パワー:MH(ミディアムヘビー)〜H(ヘビー)クラス
- アクション:ファーストテーパー(先調子)が使いやすいと言われています
重いシンカーを投げるため、ある程度のバットパワーがあるロッドを選びましょう。あまりに柔らかいロッドだと、思い通りのキャストができなかったり、フッキング時にパワーが伝わらなかったりします。
リール
中型のベイトリールが一般的です。ドラグ性能やラインキャパシティを考慮して選びましょう。特に遠投を前提とするので、ラインを多く巻けるリールがおすすめです。
ライン
- 太さ:12〜16LBのフロロカーボンラインが目安
- 素材:フロロカーボンが主流ですが、PEラインを使う人も増えています
PEラインを使う場合は、フロロリーダーとのFGノットなどが必須になります。初心者の方は、まずはフロロカーボンラインから始めてみるのが無難でしょう。
ヘビキャロにおすすめのワーム
ヘビキャロに使うワームは、形状やサイズによって使い勝手が大きく変わります。ここでは、特におすすめの2つのワームを紹介します。
1. ケイテック スイングインパクト
定番中の定番と言えるのが、このスイングインパクトです。細身のシャッドテールワームで、1パック10本入りとコストパフォーマンスに優れているのが特徴です。
特徴
- 細身のシャッドテール形状
- 1パック10本入り
- 自重は2.0g(3インチの場合)
- 推奨フックサイズは#3
メリット
- コストパフォーマンスが非常に良い
- ズル引きするだけで自然にテールが動く
- 空気抵抗が少なく、飛距離が出やすい
- 初心者でも扱いやすい
デメリット
- 派手なアピールはしない
- 強烈なバイブレーションを求める人には物足りないかもしれない
向いている人
- 初心者でまずは試してみたい人
- ロストを恐れずに広範囲を探りたい人
- コストを抑えたい人
向いていない人
- より強烈なアピールを求める人
- デカバスだけを狙いたい人
2. ゲーリーヤマモト カットテール
「困ったときのゲーリー」と言われるほどの実績を誇る、ヘビキャロの定番ワームです。高比重ソルトインプラスチック製のストレートワームで、多くのベテランアングラーが愛用しています。
特徴
- 高比重ソルトインプラスチック製
- 全長5インチ(約12.7cm)
- 10本入り
- 推奨フックサイズは#2/0
メリット
- 圧倒的な実績と信頼性
- ノーシンカーに近い状態でナチュラルな動きをする
- デカバスを狙いやすい
デメリット
- 価格がやや高め
- 初心者には少し扱いが難しいかもしれない
向いている人
- 食わせを重視する人
- デカバスを狙いたい人
- 実績のあるワームを使いたい人
向いていない人
- コストを抑えたい初心者
- たくさんロストしてしまう人
ヘビキャロにおすすめのパーツ
三叉ヘビキャロで特に重要になるのが、シンカーとワームを繋ぐパーツです。ここでは、特におすすめのキャロワイヤーを紹介します。
デコイ 琵琶湖キャロワイヤー
三叉ヘビキャロでシンカー側に使用するワイヤーです。スイベルとシンカーを接続するために使います。
特徴
- 三叉ヘビキャロ専用のシンカー接続ワイヤー
- 長さは8cm、12cm、15cm、20cmなどから選べる
メリット
- リーダーの絡みを防ぐことができる
- ウィードをカットしやすく、感度が良い
- 根掛かり時はワイヤーより上の部分が切れにくくなる
デメリット
- 価格がややする
- オーソドックススタイルには使えない
向いている人
- 三叉ヘビキャロをメインで使う人
- ウィードエリアを攻略したい人
向いていない人
- オーソドックススタイルのみを使う人
ヘビキャロを使う際の注意点
ヘビキャロは非常に効果的な仕掛けですが、いくつか注意すべきポイントがあります。ここでは、初心者が特に気をつけるべき点をまとめました。
周囲の安全確認を徹底する
ヘビキャロは仕掛け全体が長くなるため、キャスト時に周囲に人がいないことを必ず確認してください。特に三叉ヘビキャロはシンカーとワームが分離しているため、仕掛けが絡まりやすく、キャストミスが大きな事故につながる可能性があります。
こまめなラインチェックを習慣にする
重いシンカーを遠投するため、ラインには大きな負荷がかかります。こまめにラインの状態をチェックし、傷やよじれを見つけたらすぐに結び直しましょう。キャスト切れやラインブレイクを防ぐことが、トラブルを減らす一番の近道です。
根掛かり対策を考える
ヘビキャロはボトムを探る釣り方なので、どうしても根掛かりのリスクがつきまといます。リーダーの強度をメインラインより弱く設定することで、根掛かり時にリーダーから切れるようにする工夫も有効です。ロストを最小限に抑えられます。
よくある疑問
Q. リーダーの長さはどう決めればいいですか?
リーダーの長さは、50cm〜1.5m程度が一般的です。短くするとワームが機敏に動き、長くするとよりナチュラルな動きになります。水深やカレント(流れ)の強さ、バスの活性によって調整してみてください。
Q. シンカーの重さは何グラムがいいですか?
ヘビキャロは14g以上が一般的ですが、初心者の方は8号(約30g)前後が扱いやすいと言われています。風が強い日や水深が深い場所ではさらに重く、浅い場所やウィードが少ない場所では軽めにするなど、状況に応じて変えてみましょう。
Q. PEラインは使えますか?
使えます。ただし、フロロカーボンリーダーとの接続にFGノットなど、強度の高い結び方が必須です。初心者の方はまずフロロカーボンラインから始めることをおすすめします。
ヘビキャロを始めるなら、まずは自分に合ったスタイルから
ヘビキャロ仕掛けは、遠投性能とナチュラルなワームアクションを両立できる非常に強力な釣り方です。オーソドックスヘビキャロか三叉ヘビキャロか、どちらのスタイルを選ぶかで、その後の釣り方が大きく変わってきます。
まずは自分のよく行くフィールドや狙いたいシチュエーションをイメージしながら、スタイルを選んでみてください。初心者の方は、扱いやすさと飛距離の出しやすさから、三叉ヘビキャロから始めるのがおすすめです。
今回紹介したタックルセッティングやワームを参考に、ぜひ実際にヘビキャロを試してみてください。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、慣れてくればその使い勝手の良さにきっと驚くはずです。ヘビキャロを使いこなせるようになると、バス釣りの幅がぐっと広がりますよ。

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