シーバスゲームを楽しむうえで、ロッドの持ち運びやすさは意外と大きなポイントです。電車や車での移動が多い方、釣り場まで歩く距離が長い方、出張先でも釣りを楽しみたい方にとって、コンパクトに収納できるパックロッドは強い味方になります。
この記事では、シーバス釣りに使えるパックロッドの選び方を解説しながら、2025年以降に登場した最新モデルを中心におすすめの9本を紹介します。パックロッドならではの性能や、通常の2ピースロッドとの違いも含めてわかりやすくまとめました。
シーバスパックロッドとは?通常のロッドとの違い
シーバスパックロッドとは、3ピース以上に分割できる、または振出式で収納時の長さ(仕舞寸法)を極端に短くできるシーバス用ロッドのことです。
通常のシーバスロッドは2ピースが主流で、仕舞寸法は120cm前後が一般的です。これに対し、パックロッドは仕舞寸法が40cm〜80cm程度にまで短くなるため、専用ケースに入れて持ち運べるのが大きな特徴です。
かつては「パックロッド=2ピースに比べて性能が劣る」というイメージがありました。しかし近年はカーボン素材の進化や継ぎ手(フェルール)の技術向上により、通常の2ピースロッドと遜色ない性能を持ったモデルが数多く登場しています。シーバスの鋭いアタリを感じ取る感度や、大物とのやり取りに必要なパワーも十分に備わった製品が増えているのです。
シーバスパックロッドを選ぶときに見るべき5つのポイント
シーバスパックロッドを選ぶときは、以下の5つのポイントをチェックすると、自分に合った1本が見つかりやすくなります。
仕舞寸法(しまりすんぽう)で携帯性を判断する
仕舞寸法とは、ロッドを最も短く収納したときの長さです。機内に持ち込みたい場合は、55cm以内がひとつの目安になります。電車やバスでの移動が多い方も、できるだけ短いモデルを選ぶと便利です。一方、車移動がメインなら、そこまで極端な短さは必要ないかもしれません。
自重で長時間の使用感が変わる
シーバスゲームはキャストを繰り返すことが多いため、ロッドの軽さは疲労に直結します。パックロッドは継数が増える分、どうしても重くなりがちですが、最近のモデルは130g台の軽量なものも登場しています。自重が軽いほど、長時間の釣りでも快適に操作できます。
ルアーウェイトで対応する釣りが変わる
シーバス用ロッドを選ぶうえで、最も重要なのが適合ルアーウェイトです。軽めのミノーやバイブレーションをメインに使うならML(ミディアムライト)クラス、大型のペンシルベイトやポッパー、メタルジグを使うならM(ミディアム)やMH(ミディアムヘビー)クラスが適しています。自分の使いたいルアーの重さに対応しているかを必ず確認しましょう。
並継ぎと振出のどちらを選ぶか
パックロッドには大きく分けて「並継ぎ」と「振出(テレスコピック)」の2種類があります。
並継ぎは、各ピースを差し込んでつなぐタイプです。一般的に曲がりがスムーズで、感度が高いのが特徴。シーバスゲームではこちらを選ぶ人が多いです。
振出は、収納時に竿を内側に収納し、伸ばして使うタイプです。セッティングが素早くできるのがメリットで、携帯性にも優れます。ただし、並継ぎに比べるとやや感度や曲がりで劣るという先入観がありましたが、最近の高性能モデルはその差を感じさせないものも増えています。
価格帯と自分のスキルレベルを合わせる
初心者なら1万円台〜2万円台のエントリーモデルでも十分に楽しめます。中級者以上なら3万円台〜5万円台のモデルを選ぶと、より繊細な操作や飛距離の向上を実感できるでしょう。高額モデルほどカーボン素材やガイドなどのパーツがグレードアップしているため、長く使うほどその違いを感じられます。
ここからは、2025年〜2026年にかけて注目を集めているシーバスパックロッドを9本紹介します。
シーバスパックロッドおすすめ9選
1. シマノ UNFIX S86M-5
シマノから2024年に登場した「UNFIX」シリーズは、モバイルゲームロッドとして注目を集めているモデルです。S86M-5は仕舞寸法56.4cm、自重132gという驚異的な軽さとコンパクトさを両立しています。適合ルアーは8〜35gと、シーバスゲームでよく使うルアーを幅広くカバーします。
専用のソフトケースが付属しているため、収納や持ち運びがとても便利です。シーバスだけでなく、小型青物やエギング、ちょい投げ釣りまでこなせる汎用性の高さも魅力。1本で様々な釣りを楽しみたい方や、機内持ち込みを重視する方にぴったりです。
価格帯は実売2万円台後半で、コストパフォーマンスの高さも感じられます。
2. ダイワ 24ラテオ 90ML-4・K
シーバスロッドの名門「ラテオ」シリーズから、2025年4月に登場した4ピースモデルです。HVFカーボンにX45構造を組み合わせ、エアセンサーシートを搭載するなど、ハイエンドに迫る性能を持ちながら、価格は抑えられたコストパフォーマンスモデルとなっています。
適合ルアーはシリーズ全体で7〜60gと幅広く、90MLクラスはシーバスゲームの幅広いシチュエーションに対応します。Vジョイントによる滑らかな曲がりも特徴で、大型シーバスとのファイトでも安定したパワーを発揮します。
仕舞寸法は73cm超とやや長めなため、機内持ち込みは預け入れ扱いになる点には注意が必要です。
3. ダイワ モバイルパック 866TML・Q
ダイワの「モバイルパック」シリーズは、振出式でありながら高性能を追求したモデルです。866TML・Qは全長2.59m、仕舞寸法54cm、自重133gというスペックで、機内持ち込みにも対応します。
適合ルアーは5〜25g、適合PEラインは0.6〜1.2号。HVFカーボンとエアセンサーシートを採用し、振出式ながらシーバスにも「◎」評価がつけられている高性能モデルです。セッティングが素早くできる振出式の利便性を重視する方や、コンパクトさと性能のバランスを求める方におすすめです。
4. テイルウォーク アウトバック(2025年モデル)
テイルウォークの「アウトバック」は、ピースの組み換えで長さを変えられるという変則的なコンセプトが話題のシリーズです。2025年にモデルチェンジし、さらに進化を遂げました。
たとえばS68/84M-P6.5は、6ft8inから8ft4inまで4種類の長さに可変。仕舞寸法は全モデル51cm以下に収まります。1本で様々な釣り場やターゲットに対応できるため、「1本で何でもやりたい」という欲張りな方にぴったりです。
ただし、構造上どうしても重量はやや重めになります。軽量最優先の方よりも、ギアそのものを楽しむタイプの釣り人に向いているでしょう。
5. アブガルシア クロスフィールドMB(2025年モデル)
アブガルシアの人気パックロッド「クロスフィールドMB」が、約10年ぶりにフルモデルチェンジしました。前作よりしっかりとしたブランクスに生まれ変わり、シャープな操作感を実現しています。
デザインもブラックにシルバーの差し色が入り、スタイリッシュに刷新されました。マイルドな調子でどんな釣りにも対応しやすく、入門者からのステップアップに最適な1本です。
実勢価格は約2万円と手頃ながら、トップガイド以外はSiCガイドではない点は、コストカットを感じさせる部分でもあります。そこを許容できるかどうかが選ぶポイントになるでしょう。
6. サーティフォー SFR-58
アジング専門メーカーとして知られる「34(サーティフォー)」が手がけるスペシャライズシリーズのパックロッドです。仕舞寸法はなんと39cmという極めてコンパクトなサイズを実現しています。
東レのトレカT1100カーボンを採用し、エキストラファストテーパーによる高感度・高反響が特徴。専用ケースと布袋が付属し、価格は58,300円と高額ですが、その分の価値があると評価する声が多いです。
アジングとシーバスの両方を高いレベルでこなせる高級パックロッドを求める方や、コンパクトさを最優先する方に向いています。ただし、可変リールシートの位置合わせがやや難しいという口コミもあるため、購入前に実機を確認できると安心です。なお、本モデルは2025年2月時点で公式サイト未掲載のため、最新情報は公式発表をご確認ください。
7. アブガルシア サベージギア ULLR
アブガルシアの「ワールドモンスター」シリーズの後継モデルとして登場した「サベージギア ULLR」は、モスグリーンのミリタリー調デザインが目を引くパックロッドです。
マイルドシャープな調子で、シーバスはもちろん、ナマズやチャンネルキャットフィッシュといった大型淡水魚にも対応できるパワーを持ちます。淡水・海水問わずパワーゲームを楽しみたい方におすすめです。
前モデルではフェルール(継ぎ手)の強度に不安を感じる声もありましたが、新型では改善されていると期待されています。こちらも2025年2月時点で公式サイト未掲載のため、詳細は公式情報をご確認ください。
8. シマノ ルアーマチックMB S86ML-4
シマノのエントリーモデル「ルアーマチック」のパックロッド版です。自重は143gと軽量で、仕舞寸法は69.9cm。価格が手頃なため、シーバスパックロッド初心者の最初の1本として人気があります。
パックロッドとは思えない軽さと扱いやすさが口コミでも評価されており、まずは手軽に始めたい方にぴったりです。本格的なモデルにステップアップする前の入門用として、非常におすすめできる1本です。
9. シマノ スコーピオン 1602R-5
シマノの「スコーピオン」シリーズから登場した、ベイトキャスティングモデルのパックロッドです。仕舞寸法は43.8cmと非常にコンパクトで、ベイトタックルでのシーバスゲームをコンパクトに楽しみたい方におすすめです。
特徴的な赤色のブランクスが目を引くビジュアルも魅力のひとつです。ベイトキャスティングに慣れている方や、キャリーバッグにすっきり収まるタックルを探している方に向いています。
シーバスパックロッドを選ぶときのよくある疑問
パックロッドは2ピースロッドより性能が劣るの?
結論から言えば、近年のパックロッドは高性能化が進み、2ピースロッドと遜色ないレベルに達しています。特に今回紹介したモデルは、カーボン素材や継ぎ手の技術が向上しているため、感度やパワーにおいても十分にシーバスゲームに対応できます。
もちろん、同じ価格帯の2ピースロッドと比較すると、継数が多い分だけ若干の重量増やコスト増はあります。しかし、携帯性という大きなメリットを考えれば、トレードオフとして十分に受け入れられるレベルです。
機内持ち込みできるサイズは?
航空機の機内持ち込みは、多くの航空会社で55cm以内が目安とされています。今回紹介したモデルでは、シマノ UNFIX S86M-5(56.4cm)はほぼ上限、ダイワ モバイルパック(54cm)、サーティフォー SFR-58(39cm)、シマノ スコーピオン(43.8cm)は機内持ち込み可能なサイズです。
ただし、航空会社によってルールが異なる場合があるため、実際に持ち込む際は各航空会社の規定を必ず確認してください。
振出式と並継ぎはどちらを選べばいい?
性能を最優先するなら並継ぎ、利便性を最優先するなら振出式がおすすめです。
並継ぎは曲がりがスムーズで、シーバスの引きをしっかりとらえられるため、より繊細な釣りを楽しめます。一方、振出式はセッティングが速く、ちょっとした空き時間にサッと竿を出せる手軽さが魅力です。
どちらも一長一短なので、自分の釣りスタイルに合った方を選ぶとよいでしょう。
まとめ|自分の釣りスタイルに合ったシーバスパックロッドを選ぼう
シーバスパックロッドは、持ち運びやすさと性能を両立した頼もしいアイテムです。仕舞寸法、自重、ルアーウェイト、継ぎ方、価格帯を比較しながら、自分の釣りスタイルに合った1本を選びましょう。
コンパクトさを最優先するならサーティフォー SFR-58やシマノ スコーピオン、コストパフォーマンスを重視するならダイワ モバイルパックやアブガルシア クロスフィールドMB、幅広い釣りに対応したいならシマノ UNFIXやテイルウォーク アウトバックが候補になります。
どのモデルもそれぞれに特徴があり、一長一短です。価格やスペックだけでなく、実際の使い勝手や口コミも参考にしながら、自分にとって最適なシーバスパックロッドを見つけてください。
なお、各モデルの価格や仕様は変更される場合があります。購入前には必ず公式サイトや販売ページで最新情報を確認することをおすすめします。

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