ダイワ「ラテオ」徹底解説|モデルチェンジの進化点とおすすめモデル

シーバスゲームをはじめるなら、一度は名前を聞いたことがあるロッド。それがダイワの「ラテオ」です。

「ラテオって結局どんなロッド?」
「モデルチェンジで何が変わったの?」
「どの番手を選べばいいかわからない……」

そんな悩みを持つアングラーに向けて、この記事ではラテオの基本情報から、2024年のフルモデルチェンジでどこが進化したのか、そして全21機種の中からどうやって自分に合った一本を選べばいいのかを、公式情報をもとに徹底的に解説します。

これを読めば、あなたがシーバスフィッシングで本当に使うべきラテオのモデルが見えてくるはずです。

ラテオとは?シーバスロッドのスタンダードモデル

「ラテオ」とは、ダイワが展開するシーバスロッドのスタンダードシリーズです。その名前の由来は、シーバスの学名「Lateolabrax(ラテオラブラクス)」からきています。まさにシーバスゲームのために生まれたロッドといえるでしょう。

このシリーズの大きな魅力は、初心者からベテランまで幅広いアングラーが使いやすい設計と、コストパフォーマンスの高さにあります。ハイエンドモデルに引けを取らない技術が詰め込まれながらも、価格は手が届きやすい帯域に設定されているのが特徴です。

2024年にフルモデルチェンジを実施し、現在は「24ラテオ」として新たな進化を遂げています。スピニングモデルは2024年8月、ベイトモデルは同年9月に発売されました。

2024年モデルチェンジで進化した5つのポイント

旧モデルの「19ラテオR」から、現行の「24ラテオ」へのモデルチェンジ。この5年ぶりのフルリニューアルで、ラテオは大きく生まれ変わりました。具体的に見ていきましょう。

1. ブランクの高弾性化と細身化

新モデルの最大の進化点は、ブランク素材と設計のアップデートです。カーボン含有率が向上し、より高弾性な素材へと変更されました。たとえば「96M」モデルを比較してみると、旧モデルのカーボン含有率96%に対し、新モデルでは98%に。わずかな差に思えますが、これが実釣感に大きな影響を与えています。

また、先径は同じ2.2mmながら、元径が13.9mmから12.8mmへと細くなりました。細身化により、空気抵抗が減り、よりスムーズなキャストが可能になっているのもポイントです。

2. 新グリップ「CC GRIP」の採用

新たに採用された「CC GRIP」は、ラテオの操作感を大きく変えたパーツです。従来のグリップよりも剛性が高く、手のひらにしっかりとフィットする形状になっています。

これにより、キャスト時のパワーロスが減り、ルアーをより正確にコントロールできるようになりました。長時間の釣行でも疲れにくく、ラバージグなどの繊細な操作が求められる釣り方でもその効果を実感しやすいでしょう。

3. V-JOINT搭載による継ぎ目性能の向上

2ピースモデルには「V-JOINT」が搭載されています。これは、継ぎ目部分の段差をなくし、ブランク全体が一本もののように曲がるように設計された技術です。

継ぎ目がスムーズに曲がることで、ルアーへのパワー伝達効率が上がり、キャスト時の飛距離アップや、ファイト時の魚の走りをいなす際の粘り強さにつながっています。

4. リールシートのアップデート

リールシートには「エアセンサーシート」が採用されています。これはカーボン素材を使用した軽量かつ高剛性のリールシートで、従来のモデルよりも軽量化が図られています。

具体的には「スリムフィット」と「オーバル」の2種類の形状が用意されており、スピニングモデルとベイトモデルそれぞれに最適な形状が採用されています。手に馴染みやすく、長時間の使用でも快適さが持続します。

5. 総合的なバランスの向上

これらの技術革新により、旧モデルにあった「やや重たく、少しダルな印象」という評価が払拭され、軽快でシャープな使用感へと生まれ変わりました。

キャストの気持ちよさ、ルアーアクションの伝達性、魚とのファイト時のバランス。すべての要素が高い次元でまとまった、まさに「スタンダードの進化系」と言える仕上がりです。

全21機種のラインナップと特徴

現行の24ラテオは、スピニングモデル16機種、ベイトモデル5機種の全21機種がラインアップされています。この豊富なバリエーションが、多様なフィールドや釣り方に対応するラテオの強みです。

ここでは、特に人気が高いとされるモデルを中心に、その特徴を整理していきましょう。

スピニングモデル(全16機種)

スピニングモデルは、レングス(長さ)とパワー(硬さ)の組み合わせが非常に豊富です。表記は「レングス+パワー」の組み合わせで、「96ML」なら全長9.6フィートのミディアムライトパワーを意味します。

1. 24ラテオ 86ML

  • 特徴:全長2.59mのショートレングスモデル。都市部の港湾や河川の中流域など、キャストスペースが限られたフィールドに適しています。
  • メリット:取り回しが抜群に良く、ピン打ちがしやすい。7〜28gのルアーウェイトに対応し、ミノーから軽量プラグまで幅広く使えます。
  • デメリット:遠投が必要な広大なサーフや大河川では、やや飛距離で物足りなさを感じる可能性があります。
  • 向いている人:港湾部や足場の高いポイントでの釣りがメインの人。コンパクトなロッドを好む人。
  • 向いていない人:広いサーフや大きな河川で飛距離を稼ぎたい人。
  • 注意点:ルアーウェイトの上限が28gのため、30gを超えるジグやプラグには不向きです。

2. 24ラテオ 96ML/M

  • 特徴:全長2.90m。MLとMの中間的なパワーを持つ、「ML/M」という独自の表記が特徴のモデルです。対応ルアーウェイトは7〜50gと非常に幅広く、ラテオシリーズの中でも特にバーサタイルな一本と言えます。
  • メリット:1本で幅広いシチュエーションをカバーできる。特に30g前後のジグを気持ちよく使えると評価が高いです。
  • デメリット:万能な分、極端に軽いルアーや重いルアーの専門的な釣りには、やや中途半端に感じることがあります。
  • 向いている人:「最初の1本」を探している人。様々なルアーやフィールドを試したい初心者〜中級者。
  • 向いていない人:特定の釣り(例えば10g以下のみ、または50gオーバーのみ)に特化したロッドが欲しい人。
  • 注意点:非常に人気の高いモデルですが、自分の使いたいルアーウェイトの中心がどこにあるかで、ML/MかMかを検討しましょう。

3. 24ラテオ 96M

  • 特徴:同じく全長2.90mのMパワーモデル。ML/Mよりも一段上のパワーを持ち、対応ルアーウェイトは8〜50gです。
  • メリット:20g弱から35g程度のルアーがドンピシャのレンジだと評価されています。プラグゲームからミディアムクラスのジグまで、安定したパフォーマンスを発揮します。
  • デメリット:ML/Mと比較すると、軽量ルアーの操作感ではやや劣る場合があります。
  • 向いている人:20〜35gのルアーをメインに使う人。バイトを弾きにくい、ややハリのあるロッドが好みの人。
  • 向いていない人:極端に軽いルアー(10g未満)を多用する人。
  • 注意点:自重は147gで、シリーズの中では標準的な重量です。

4. 24ラテオ 106M

  • 特徴:全長3.20mのロングレングスモデル。遠投性能に優れ、広大なサーフや大河川での釣りを想定して設計されています。
  • メリット:圧倒的な飛距離を生み出せるため、遠くのブレイクや潮目を狙うことができます。また、ロングレングスならではの大きなしなりで、大物の引きをいなすことも得意です。
  • デメリット:全長があるため、取り回しが難しく、足場の悪い場所や木々のあるポイントでは扱いづらいです。
  • 向いている人:サーフや大河川での遠投ゲームをメインにする人。飛距離を武器にしたい人。
  • 向いていない人:港湾や河川の狭いポイントでの使用がメインの人。
  • 注意点:自重は163gとシリーズ中最重量級です。長時間のキャスティングは体力を消耗する可能性があります。

5. 24ラテオ 110MH

  • 特徴:全長3.35mのシリーズ最長モデル。MH(ミディアムヘビー)パワーを持ち、対応ルアーウェイトは12〜60gです。
  • メリット:最大クラスの飛距離と、ヘビーなルアーをしっかりと操作できるパワーを兼ね備えています。大物とのファイトでも、ロッドの粘りで主導権を握ることができます。
  • デメリット:非常に長く、やや重い(178g)ため、扱いに慣れが必要です。また、オーバースペック気味になるフィールドも多いでしょう。
  • 向いている人:大型のルアーを使ったパワーゲームや、サーフからの遠投で広範囲を探りたい上級者。
  • 向いていない人:初心者や、軽量ルアーをメインに使う人。
  • 注意点:このモデルはシリーズ最強クラスのパワーを持つため、自分の体格や筋力に合っているか確認することが重要です。

ベイトモデル(全5機種)

ベイトキャスティングモデルも5機種がラインアップされています。ビッグベイトやバイブレーションなど、重めのルアーをパワフルに操作したい場合に適しています。

6. 24ラテオ 93MB

  • 特徴:全長2.80mのMパワー。ベイトモデルのエントリーモデル的な位置付けです。
  • メリット:ベイトリールの操作に慣れていない人でも扱いやすい、バランスの取れたスペックです。
  • デメリット:特に無し。汎用性が高い分、専門性はやや薄れます。
  • 向いている人:ベイトフィネスからミディアムゲームまでを1本でこなしたい人。
  • 向いていない人:ヘビーなビッグベイトをメインに使う人。
  • 注意点:対応ルアーウェイトは公式サイトで詳細を確認しましょう。

7. 24ラテオ 103MB

  • 特徴:全長3.10mのMHパワー。ベイトモデル最長のロングレングスモデルです。
  • メリット:圧倒的な飛距離とパワーで、サーフや大河川でのビッグベイトゲームを有利に進められます。
  • デメリット:全長があり重量もあるため、扱いにはある程度のスキルが必要です。
  • 向いている人:大型ルアーを使ったパワフルな釣りを志向する上級者。
  • 向いていない人:初心者や、軽量ルアー中心の人。
  • 注意点:MHパワーはかなり硬めです。自分の使用するルアーウェイトが適合範囲内か、必ず確認してください。

目的別おすすめモデル選び方ガイド

ここまで各モデルの特徴を見てきましたが、結局「自分はどのモデルを選べばいいの?」という疑問に答えるために、目的別にモデルを整理してみましょう。

初めての1本を探している人

シーバスゲームを始めたばかりで「とにかく万能な1本が欲しい」という人には、24ラテオ 96ML/M が最もおすすめです。

7〜50gという幅広いルアーウェイトに対応し、港湾から河川、サーフの手前まで、ほとんどのフィールドで活躍します。最初の1本としてラテオ96ML/Mを選んでおけば、「もう少し長いロッドが欲しい」「もっと軽いルアーを投げたい」といったニーズが見えてくるまで、しっかりと使い込むことができます。

港湾や河川の小場所がメインの人

都市部の港湾や、立木が多い河川など、キャストスペースが限られた場所がメインフィールドなら、24ラテオ 86ML がベストマッチです。

ショートレングスで取り回しが抜群に良く、ピンポイントでルアーを送り込むことができます。7〜28gまで対応しているので、港湾でのシーバスゲームでよく使うミノーや小さめのプラグも問題なく扱えます。

サーフや大河川で飛距離を出したい人

広大なサーフや、対岸が遠い大河川がホームフィールドという人は、ロングレングスモデルを選びましょう。

特に24ラテオ 106M は、飛距離と操作性のバランスが非常に良いモデルです。遠くの潮目やブレイクを狙うことが多く、ある程度のパワーも必要な場合に頼りになります。

さらにヘビーなゲームを志向するなら、最長の24ラテオ 110MH も選択肢に入りますが、初心者にはややハードルが高いかもしれません。

ベイトリールを使ってみたい人

ベイトキャスティングに挑戦したい、あるいはすでにベイトリールを使いこなしている人には、24ラテオ 93MB がおすすめです。

Mパワーでバランスが良く、ベイト初心者でも扱いやすい設計になっています。まずはこのモデルでベイトゲームの感覚を掴み、その後によりピーキーなモデルへステップアップするのがよいでしょう。

ラテオを選ぶときに確認すべき3つのポイント

ラテオに限らず、シーバスロッドを選ぶときは以下の3つのポイントを必ず確認しましょう。

1. ルアーウェイトの対応範囲

これは最も重要なチェックポイントです。自分がメインで使うルアーが、そのモデルの対応範囲内にあるかどうかを必ず確認してください。対応範囲を超えた重いルアーを使うと、ロッドを破損させる原因になります。

2. レングス(全長)と操作性

長いロッドは飛距離が出ますが、その分取り回しが難しくなります。自分のホームフィールドの広さや、足場の状態をイメージしながら、適切なレングスを選びましょう。

3. 自重

長時間の釣りになるほど、ロッドの重さは疲労に直結します。特に遠投を繰り返す釣り方をするなら、軽めのモデルを選ぶことをおすすめします。シリーズ中最軽量は120g台のモデル、最重量は178gと、50g以上の差があります。この差は実釣で大きな違いとなって現れます。

ラテオに関するよくある質問

Q1. 旧モデル(19ラテオR)と新モデル(24ラテオ)の違いは何ですか?

ブランクの高弾性化・細身化、CC GRIPの採用、V-JOINTの搭載、リールシートのアップデートなど、設計の根幹から見直されたフルモデルチェンジです。特に、旧モデルにあった「やや重たく、ダルな印象」が払拭され、軽快でシャープな使用感に生まれ変わりました。

Q2. スピニングとベイト、どちらを選べばいいですか?

初心者の方は、まずはスピニングモデルをおすすめします。ルアーの扱いが簡単で、トラブルが少ないためです。ベイトモデルは、ビッグベイトやバイブレーションなど、重めのルアーをパワフルに操作したい中級者以上の方向けと考えてよいでしょう。

Q3. ML/MとMの違いは何ですか?

ML/MはMLとMの中間的なパワーを持ち、非常に幅広いルアーウェイト(7〜50g)に対応するバーサタイルモデルです。一方Mは、20g前後を中心としたルアーをよりシャープに操作できるモデルです。最初の1本ならML/M、ある程度使うルアーが決まっているならMを選ぶとよいでしょう。

Q4. ラテオに合うリールは何ですか?

ラテオのバランスを考えると、ダイワの「22カルディア」や「21ルビアス」といった、軽量かつ剛性の高いリールがよくマッチします。価格帯のバランスも良く、セットで検討する価値があります。具体的なモデルは、釣具店で実際に組み合わせてみて、バランスを確認するのが確実です。

ラテオはシーバスゲームの「正解」をくれるロッドだ

ダイワのラテオは、シーバスロッドのスタンダードでありながら、最先端の技術が詰まったハイコストパフォーマンスモデルです。2024年のフルモデルチェンジで、その完成度はさらに高まりました。

この記事で紹介したポイントを参考に、あなたの釣りスタイルにぴったりのラテオを見つけてください。

どのモデルを選んでも、ラテオはあなたのシーバスゲームを確実にレベルアップさせてくれるはずです。まずは一本、手に取ってその進化を確かめてみてはいかがでしょうか。

シーバスゲームの楽しさを、ラテオとともに。

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