SUPの上から釣りをする。聞いただけでワクワクしますよね。でも「何を揃えればいいのかわからない」「ボードの上でどう動けばいいの?」という声を本当によく聞きます。
この記事では、SUPフィッシング歴5年の僕が、実際に使って「これは必須だ」と感じた道具だけを厳選して紹介します。安全に楽しむためのポイントも盛り込んでいるので、これから始める人はぜひ最後まで読んでみてください。
SUPフィッシングとは?まず知っておきたい基本
SUPフィッシングは、スタンドアップパドルボードの上で釣りを楽しむスタイルです。ボートみたいに大掛かりな準備がいらないのに、岸からは届かないポイントに入れる。これが最大の魅力です。
ただし、水面の上は常に不安定。しかも竿を出したり、パドルを漕いだり、風に流されたり。陸っぱりとはまったく勝手が違います。だからこそ、道具選びで快適さも釣果も大きく変わってくるんです。
なぜSUP専用の道具が必要なのか
「手持ちの釣り道具でいいんじゃない?」と思いますよね。半分正解で、半分は間違いです。
SUPの上は限られたスペースです。そして何より、水没のリスクが常につきまといます。ロッドを落とせば一発で終わり。スマホや財布も同じです。だからこそ、固定する道具、浮かせる道具、守る道具。この3つの考え方がすごく大切になってきます。
SUPフィッシングに必須のボード選びのポイント
SUPフィッシングで最初に悩むのがボード選びです。レジャー用の細いボードで釣りをするのは、正直かなり危険です。
選ぶときはこの3つを絶対にチェックしてください。
まず幅です。34〜36インチ以上のワイドボードを選ぶこと。これだけで安定感が段違いに変わります。立ってキャストしても、多少波を受けてもびくともしません。
次に積載量。自分の体重+ギア全部を合わせて、余裕で浮くモデルを選んでください。目安は300ポンド、約136kg以上の耐荷重です。
そして拡張性です。Dリングやバンジーコード、ギアトラックと呼ばれるレールがあると、後々ロッドホルダーや魚探を取り付けるときに本当に便利です。
Retrospec June Fishing iSUPは、最初からロッドホルダーが2基付いていて、Dリングも16個。魚用メジャーまで標準装備という初心者にありがたいモデルです。コスパ重視で始めたい人にぴったりです。
もっと本格的にやりたい人は、Atoll iSUPやGlide O2 Angler 2.0のようにギアトラック付きのモデルを選ぶと、カスタマイズの幅が一気に広がります。
安全を守るために絶対に外せない装備
ここは声を大にして言います。PFD、ライフジャケットは絶対に着けてください。地域によっては法的に義務付けられていますし、何より自分の命を守るものです。
SUP用に作られたパドリング専用のPFDは、肩周りが自由に動かせる設計で、キャストの邪魔になりません。ポケットが付いているモデルなら、プライヤーや予備のフックも収納できて便利です。
ONYX MoveVent Dynamic パドルスポーツ用PFDは、通気性が良くて動きやすく、ポケットも充実しています。SUPフィッシングとの相性は抜群です。
ロッドとリール 何を基準に選ぶべきか
SUPフィッシングのタックル選びで一番大事なのは、操作性と機動性です。
ロッドは7フィート前後がベスト。長すぎるとパドリングの邪魔になるし、短すぎるとキャストが決まりません。アクションはミディアムくらいが扱いやすく、いろんな魚種に対応できます。
リールはスピニングが鉄板です。ベイトはSUPの上だとバックラッシュしたときに立て直すのが大変。その点スピニングなら、座ったままでも快適に扱えます。
日本のフィールドで実績がある組み合わせとしては、シマノ エクスプライド B704MLとPE0.8号前後のラインのセットが人気です。軽いルアーから中型プラグまで幅広く投げられます。ダイワ シルバーウルフシリーズも軽量で感度が良く、SUPの上での繊細な釣りに向いています。
快適に釣るための収納と固定ギア
SUPの上でストレスなく釣りをするには、収納と固定の工夫がかなり重要です。
ロッドホルダーは、パドリング中に竿を固定するために必須です。後付けできるクリップ式のPaddleClipなら、ボードを傷つけずに取り付けられます。アタリがあったときにすぐ手に取れる位置にセットしておくと、釣りがとてもスムーズになります。
防水対策も抜かりなく。財布やスマホはHEETA ドライバッグに入れて、ボードのバンジーコードで固定しておきます。一度水に落としたら終わりなので、過剰なくらいがちょうどいいです。
小型のクーラーボックスは、保冷と椅子を兼ねられる優れものです。長時間の釣行でちょっと腰を下ろしたいとき、これがあるだけで疲労が全然違います。YETI ローディ 24は頑丈で、座ってもびくともしない耐久性があります。
アンカーシステムで釣りの効率を上げる
風や潮で流されると、せっかくのポイントからどんどん離れてしまいます。それを防ぐのがアンカーシステムです。
砂地のポイントが多いなら、サンドスピア SUP用アンカーを選んでください。スッと差し込むだけで固定できるので、本当にラクです。
岩礁帯や根回りでは、折りたたみ式のフォールディングアンカーがしっかりグリップしてくれます。ロープは5メートル以上用意して、先端は必ずボードのDリングに結んでおきましょう。手から離してロストした、なんて話は結構あるんです。
ドリフトとアンカリング 状況に応じた使い分け
SUPフィッシングには、大きく分けて2つの釣り方があります。
ドリフトフィッシングは、風と潮の流れに乗って流しながら広範囲を探る方法です。青物やフラットフィッシュを探すときに有効で、アンカーを使わない分手返しが早いのが利点です。
アンカリングは、ピンスポットをじっくり攻めるときに使います。根魚やロックフィッシュを狙うならこっち。ただし風向きと潮の向きが一致していないと、ボードが変な方向を向いて釣りにくくなるので注意です。
僕はまずドリフトで広く探って、アタリが集中する場所が見つかったらアンカーを打つ。この流れが一番効率がいいと感じています。
あると便利なプラスアルファの装備
余裕が出てきたら検討してほしいのが、ポータブル魚探です。Garmin Striker 4 ポータブル魚探は、コンパクトでSUPにも簡単にマウントできます。水中の地形変化やベイトフィッシュの有無がひと目でわかるので、釣果がぐっと安定します。
ギアトラックシステムを活用すれば、魚探やロッドホルダー、アクションカメラまで自由にレイアウトできます。自分だけのフィッシングSUPに仕上げていく楽しさも、このスタイルの魅力のひとつです。
実釣時のテクニック パドルを味方につける
SUPフィッシングで意外と見落とされがちなのが、パドルの使い方です。
キャストするとき、パドルをアウトリガーのように横に張り出すと、ボードの揺れをぐっと抑えられます。特に立ち姿勢でフルキャストするときは、このテクニックを知っているだけで安定感が別次元です。
魚が掛かったら、まずパドルをボードの上に置くか、リーシュコードで流れないように固定します。焦ってパドルを落とした経験、僕は一度や二度じゃありません。
SUPフィッシングでよくある失敗と対策
最後に、僕が実際にやらかした失敗とその対策をシェアしておきます。
ロッドを落としました。ライフジャケットのポケットに引っ掛けたつもりが、しゃがんだ拍子にポチャリ。幸い浅かったので回収できましたが、あれ以来ロッドリーシュは絶対に外しません。ブーマー トーナメントロッドリーシュは伸縮性があって邪魔にならず、いざというときに竿を守ってくれます。
スマホ水没もやりました。防水ケースに入れていたのに、ファスナーがほんの少し開いていただけでジ・エンドです。以来、完全密閉タイプのケースに変えて、出航前には必ず二重チェックしています。
SUPフィッシングの道具は最小限から始めよう
あれもこれもと欲張りたくなりますが、SUPフィッシングは身軽さが命です。まずはボード、PFD、ロッド1本、最小限のタックル、そしてアンカー。ここから始めて、自分のスタイルに合わせて少しずつ装備を足していくのが、結局いちばんの近道だと思います。
水の上に立って、自分の力でポイントに辿り着き、魚を釣り上げる。その最高の体験を、ぜひ安全に楽しんでください。

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