船イカ釣り道具 完全ガイド|プロが教える選び方とおすすめタックル

釣り道具

「船からイカを釣ってみたい。でも、何を揃えればいいのかさっぱり分からない。」

この記事を開いたあなたは、今まさにそんな悩みを抱えているのではないでしょうか。

結論から言うと、船イカ釣りは道具選びで釣果の8割が決まると言っても過言ではありません。特に専用のタックルを使うかどうかで、アタリを感じ取れる数が段違いに変わってくるんです。

ここでは、これから船イカ釣りを始める方のために、竿やリールといった基本の道具から、釣果を伸ばすための小物類まで、現場目線で分かりやすく解説していきます。

まずはこれだけ!船イカ釣り道具の基本セット

まずは、船に乗るための絶対条件から確認しておきましょう。乗船時に必ず必要になるのが「ライフジャケット」です。膨脹式ではなく、桜マークのついたタイプAの船長着用が義務付けられているエリアも多いので、購入前に船宿へ確認するのが安心です。

それをクリアした上で、釣り具の基本となるのは以下の3点です。

  • ロッド(竿)
  • リール
  • 仕掛け

この3つが噛み合っていないと、いくら高価な道具を揃えても宝の持ち腐れ。逆に言えば、この3つのバランスさえ整えれば、初心者の方でも船中で一人だけ爆釣、なんてことも夢ではありません。

船イカ釣り道具の心臓部「専用ロッド」の選び方

「メバル竿やアジ竿じゃダメなの?」という声をよく聞きますが、ぶっちゃけ、専用竿を強くおすすめします。イカは海底付近で仕掛けを待たせる時間が長い釣りです。柔らかすぎる竿だと、潮の抵抗で穂先が持っていかれ、イカが触れた小さな違和感が全く分かりません。

専用竿を選ぶ際のポイントは、長さ・硬さ・調子の3つです。

竿の長さ

船での取り回しを考えると、6ft台が基準となります。プラヅノを10本以上付けるような長い仕掛けを使うなら7ft台を選ぶと、竿先を大きくあおらずとも仕掛けをシャクれます。

竿の硬さ(パワー)

これは使うスッテの重さで決めてください。全国的に最も使用頻度が高いのは15号(約22g)前後のスッテ。このクラスをストレスなく操作するなら、ML(ミディアムライト)かM(ミディアム)クラスがベストマッチです。

竿の調子

  • 先調子(掛け調子):イカが乗った瞬間にビシッとアワセたい、攻めの釣りを好む方に最適です。アタリが手元にビビッドに伝わります。
  • 胴調子(乗せ調子):船の揺れを竿全体で吸収し、仕掛けを安定させます。イカに違和感を与えず、自然に乗せていく釣りがしたい方に向いています。

具体的な機種で言えば、シマノのシマノ セフィア エクスチューン メタルスッテや、ダイワのダイワ エメラルダス AIR イカメタルなどは操作性と感度のバランスが非常に高いですね。予算を抑えたいなら、シマノの「イカセブン」シリーズあたりがコスパ抜群です。

ラクに釣りたいなら電動「リール」がマストバイ

船イカ釣りと言えば、水深100m以上を探ることもざらにあります。手巻きで一日中これを繰り返すのは、修行に近いです。これから始めるなら、カウンター付き電動リールを最初から選んでください。

なぜカウンターが必要かというと、イカはタナ(泳いでいる水深)が命だからです。「昨日は水深63mで乗った」といった船長の指示をアナログな感覚で再現するのは不可能。デジタル数字でピンポイントに仕掛けを止められることは、釣れる人の共通点です。

サイズ選びですが、ヤリイカやスルメイカを狙う場合はPE4号が300m以上入るモデルを選びましょう。ダイワで言えば「300-500番」、シマノで言えば「1000-3000番」クラスですね。具体的には、信頼性の高いシマノシマノ フォースマスターや、ダイワダイワ シーボーグなどが現場でのシェアを大きく占めています。

釣果を左右する「仕掛け」の違いを理解しよう

初心者の方が混乱しやすいのが仕掛け選び。主に「ブランコ仕掛け」と「直結仕掛け」の2種類があり、釣り方も狙うイカも変わります。

ブランコ仕掛け

幹糸から枝スを出し、その先にスッテやプラヅノをユラユラ漂わせる仕掛けです。イカに最も違和感を与えにくい構造で、スレたヤリイカや、アカイカ、マルイカなどに絶大な効果を発揮します。船イカ釣り入門として、最初にマスターしてほしい仕掛けです。

直結仕掛け

幹糸に直接スッテを結んでいく仕掛けです。仕掛け全体にテンションが伝わりやすく、操作性が良いため、群れが濃い時の多点掛けに有利です。スルメイカや元気なムギイカ狙いで使われることが多いですね。

イカメタル仕掛け

近年爆発的な人気を誇るイカメタル。鉛スッテと浮きスッテ(フロート)を組み合わせた、通称「オバマリグ」が主流です。一つ注意点なのが、枝スは欲張っても2本までにすること。たくさん付ければ釣れそうに思えますが、水中で仕掛けが絡むトラブルの元です。鉛スッテの重さと浮きスッテの浮力バランスを合わせるのが、快適に釣るための秘訣ですよ。

なぜエギではなくスッテなのか

アオリイカを狙う「エギング」と違って、船釣りでは圧倒的にスッテ(プラヅノ)が使われます。理由はシンプルで、多点掛けを狙うのにエギのシングルフックではバラシが多く効率が悪いからです。船の集魚灯で寄せた群れに対しては、コンパクトで扱いやすいスッテが何かと都合がいいんですね。

あると快適度が段違い!お役立ち小物たち

タックル以外にも、揃えておくと船上でのストレスが激減する道具を紹介します。

  • クーラーボックス:イカの鮮度は温度で決まります。容量は釣果の目安より一回り大きいものを。なお、そのまま入れると墨で悲惨なことになるので、ジップロックや100均の傘袋を使った簡易パックが超おすすめです。
  • グローブ:素手でスッテを触ると、手の脂で集魚効果が落ちます。また、ヤリイカのカラストンビで指を切らないためにも必須。
  • プライヤー・ハサミ:針を外す、ラインを切る、スッテの交換をする。これがないと本当に何もできません。
  • 酔い止め薬:釣りに行く前日の睡眠不足や深酒は厳禁。それでも不安なら、酔う前に飲むタイプの酔い止めを必ず持参してください。

まとめ:船イカ釣り道具の“組み合わせ”こそが釣果への近道

最後にもう一度、船イカ釣り道具の本質をお伝えします。

大切なのは、単品の金額や性能ではありません。「竿の硬さに合ったスッテの重さか」「浅いタナも深いタナも電動で正確に狙えるか」という組み合わせの妙にあります。

今日紹介したようなバランスの取れたタックル一式を手に、まずは一匹、船でイカを釣り上げてみてください。コツを掴めば、堤防からの釣りでは味わえなかったディープなゲーム性と、新鮮なイカの甘さに、きっとハマるはずです。

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