エギングをこれから始めたいけど、どんなリールを選べばいいか分からない……。
そんな悩みを持つ初心者アングラーは少なくありません。
エギングリールを選ぶうえで、最初に押さえておきたいのが「2500番」というサイズ感です。多くのエギンガーが使う番手であり、エギングの基本動作に適したリールの基準とも言えます。
でも、番手だけで選ぶのはまだ早い。ギア比やハンドルタイプ、リールの軽さも、釣りの快適さを大きく左右するポイントです。
この記事では、エギングリールの基本的な選び方を解説しながら、初心者から中級者までが検討しやすいおすすめモデルを紹介します。シマノとダイワの主要モデルを中心に、それぞれの特徴や向き不向きを整理しました。
これからリールを探す人はもちろん、買い替えを検討している人も、ぜひ判断材料にしてみてください。
エギングリール選びで押さえたい4つのポイント
エギングリールを選ぶとき、多くの人が最初に迷うのが「何を基準に選べばいいのか」という点です。店頭に並ぶリールはメーカーやモデルが豊富で、スペック表を見ても違いが分かりにくいものです。
そこでまずは、エギングリール選びで特に重要な4つのポイントを整理しました。
番手は2500番が基本
エギングリールで最もよく使われるのが2500番です。これは単に「よく使われているから」というだけでなく、エギングという釣り方に適したサイズ感だからです。
2500番のリールは、エギングで主流のPEライン0.6〜0.8号を150〜200mほど巻くのに適したスプールサイズを持っています。また、リールの自重やボディサイズも、エギングロッドとのバランスが取りやすい設計になっています。
もちろん、釣り場の状況や使うエギのサイズによっては、もう少し大きい番手や小さい番手を選ぶケースもあります。ですが、まずは2500番を基準に考えると、選択肢を絞りやすくなります。
ギア比は操作性と巻き上げ量のバランス
ギア比は、ハンドルを1回転させたときにスプールが何回転するかを示す数値です。エギングでは、このギア比の違いが釣り味に大きく影響します。
一般的に、ギア比が高い(ハイギア)と、ハンドル1回転あたりの巻き取り量が多くなります。エギングでは、シャクリのあとにできる糸フケを素早く回収したい場面でハイギアが役立ちます。特に、風が強い日や深場を狙うときには、ハイギアのほうが操作しやすいと感じる人も多いようです。
一方、ギア比が標準的なモデル(5.0〜5.4程度)は、巻き取りがややゆっくりになる分、エギの動きを繊細にコントロールしやすいという特徴があります。エギを自然にフォールさせたい場面や、ゆっくりとしたシャクリを好む人に向いています。
どちらが正解というわけではなく、自分の釣りスタイルや好みで選ぶのが基本です。もし迷ったら、まずは標準的なギア比のモデルを試してみて、そこから好みを見極めていくのもひとつの方法です。
ハンドルタイプはシングルとダブルで特徴が異なる
エギングリールのハンドルには、シングルハンドルとダブルハンドルの2種類があります。この選択も、釣りの快適さに直結するポイントです。
シングルハンドルは、片方にしかハンドルがないシンプルな構造です。軽量でコンパクトなのが最大の特徴で、リール全体の軽量化に貢献します。エギングでは、1日に何度もシャクリを繰り返すため、リールの軽さは疲れにくさに直結します。軽さを最優先するなら、シングルハンドルが適しています。
ダブルハンドルは、両側にハンドルがあるタイプです。両手で均等に力をかけられるため、シャクリの安定性や、大きなエギを操作するときのパワー感が違います。また、ハンドルを回すときに持ち替えの必要がないので、スムーズな操作ができるというメリットもあります。
ただし、ダブルハンドルはシングルより部品が増える分、重量が増える傾向があります。軽さを重視するのか、安定した操作性を重視するのか。自分の優先順位を考えて選ぶとよいでしょう。
軽さはエギングの快適さを左右する
エギングは、同じ動作を何度も繰り返す釣りです。エギをシャクってはフォールさせ、またシャクる……。この動作を1日中続けることを考えると、リールの重さは想像以上に影響します。
一般的に、エギングリールは自重200g以下がひとつの目安とされています。このラインを下回るモデルなら、長時間の釣行でも疲れにくく、快適に操作できるでしょう。
もちろん、軽さだけで性能が決まるわけではありません。剛性や巻き心地、ドラグ性能など、ほかの要素も大切です。ただ、エギングにおいて軽さは「あるに越したことはない」性能のひとつです。予算やほかのスペックと相談しながら、なるべく軽いモデルを選ぶのがおすすめです。
エギングリールの選び方まとめ
ここまでを簡単にまとめると、エギングリールを選ぶ際には以下のような基準で考えるとよいでしょう。
- 番手:まずは2500番を基準にする
- ギア比:操作性を重視するなら標準ギア、糸フケ回収を重視するならハイギア
- ハンドル:軽さを優先するならシングル、安定性を優先するならダブル
- 軽さ:自重200g以下を目安に、なるべく軽いモデルを選ぶ
この4つのポイントを踏まえたうえで、具体的なモデルを見ていきましょう。
エギングリールのおすすめモデル5選
ここからは、エギングリールのおすすめモデルを5つ紹介します。初心者が最初に手にしやすいエントリーモデルから、中級者や上級者が検討する価値のあるモデルまで、幅広くピックアップしました。
各モデルのスペックや特徴は、メーカー公式の情報をもとにしています。価格や在庫状況は変動することがあるので、購入前には必ず販売ページでご確認ください。
1. ダイワ 24エメラルダスX
ダイワのエギング専用ブランド「エメラルダス」のエントリーモデルです。2024年7月に発売されたモデルで、最新の設計思想である「エアドライブデザイン」を搭載しています。
エギング専用モデルならではのチューニングが施されており、エギングに必要な基本性能がしっかりとまとめられた一台です。
特徴・メリット
- エギング専用設計で、初心者でも扱いやすい
- 最新の基本設計を採用し、巻き出しの軽さや感度が向上
- コストパフォーマンスに優れ、初めてのエギングリールに最適
デメリット
- 上位モデルと比べるとやや重量がある
向いている人
- これからエギングを始める初心者
- 予算を抑えつつ、しっかりした専用モデルを手にしたい人
向いていない人
- 最軽量モデルを求める上級者
- さらなる高級モデルを検討している人
注意点
- ダブルハンドルモデルを選ぶと重量が増えるため、軽さを重視する場合はシングルハンドルを選ぶとよいでしょう
エギング専用モデルでありながら手頃な価格帯に収まっているため、最初の一台として非常に検討しやすいモデルです。
2. ダイワ レガリス LT2500S-DH
ダイワの汎用リールシリーズ「レガリス」のエギング向けモデルです。軽量カーボン複合素材「ZAION V」をボディに採用し、エントリークラスながら優れた軽量性を実現しています。
特筆すべきは、ダブルハンドル仕様でありながら自重200gという軽さを達成している点です。エギングとの相性が非常に良いと評価されており、コストパフォーマンスの面でも注目を集めています。
特徴・メリット
- ダブルハンドルで安定した操作性を持ちながら、自重200gの軽さを実現
- エギングとの相性が非常に良い
- 価格を考えると、性能の割にコストパフォーマンスが高い
デメリット
- 高級モデルと比べると剛性や防水性能で劣る場合がある
向いている人
- コストパフォーマンスを最も重視する人
- ダブルハンドルを試してみたい初心者から中級者
向いていない人
- 過酷な釣り場での使用を想定している人
- 高剛性や高級感を求める人
注意点
- 剛性が求められる磯などの過酷なフィールドでは不向きな可能性があります
「安くて軽いダブルハンドルがほしい」という要望に応えてくれる一台です。エギングに限らず汎用性も高いため、これから釣りを始める人にもおすすめできます。
3. ダイワ ルビアス LT2500S
ダイワのミドル〜ハイエンドクラスに位置するモデルです。軽量高剛性のZAIONモノコックボディに、滑らかな巻き心地を実現する「タフデジギア」を搭載しています。
2024年のモデルチェンジで「エアドライブデザイン」を採用し、巻き出しの軽さと感度がさらに向上しました。シングルハンドルモデルで自重150gという驚異的な軽さを実現しており、エギングにおける軽量性のメリットを最大限に感じられる一台です。
特徴・メリット
- シングルハンドルで150g、ダブルハンドルでも165gという圧倒的な軽さ
- ミドルクラスでありながら高級モデルに迫る性能
- 巻き出しが軽く、感度が高い
デメリット
- ハイエンドモデルよりは手頃だが、それなりの投資が必要
向いている人
- 軽さと性能のバランスを重視する中級者
- コストパフォーマンスに優れたハイスペックモデルを求める人
向いていない人
- さらに上の最上級モデルを求める人
- 予算を最優先する人
注意点
- シングルハンドルとダブルハンドルで重量が異なるため、どちらを選ぶかで釣り味が変わります
軽さのメリットを実感したい中級者にとって、非常に有力な選択肢のひとつです。価格帯も高すぎず、長く使えるモデルを探している人におすすめです。
4. シマノ ヴァンキッシュ 2500S
シマノのスピニングリールの中でも、最軽量・高感度を追求したフラッグシップモデルです。MGL(マグナムライト)シリーズの最高峰に位置し、軽い巻き心地と圧倒的な感度を両立しています。
主要部品の徹底した軽量化が図られており、エギングのような繊細な操作が求められる釣りにおいて、その真価を発揮します。
特徴・メリット
- 最高級の巻き心地と感度を実現
- 上級者の繊細な操作をしっかりサポートする性能
- 軽量性と剛性のバランスが非常に高い
デメリット
- 価格が非常に高く、予算を大きく圧迫する
向いている人
- 性能に妥協したくない上級者
- 次のステップに進みたいと考えるアングラー
向いていない人
- 予算を抑えたい初心者から中級者
- コストパフォーマンスを重視する人
注意点
- ハイエンドモデルならではの繊細な構造のため、取り扱いには注意が必要な場合があります
「最高のリールを使って釣りを楽しみたい」という人にふさわしい一台です。エギングに限らず、あらゆる釣りシーンでその性能を発揮するでしょう。
5. シマノ セフィアSS C3000SDH
シマノのエギング専用ブランド「セフィア」のスタンダードクラスに位置するモデルです。Ci4+(カーボン素材)製の軽量ボディに、冷間鍛造ギアを搭載し、滑らかな巻き心地と高い耐久性を両立しています。
特に「ラピッドファイアドラグ」と呼ばれるドラグ性能が特徴で、微調整がしやすく、エギングのアワセやファイトシーンで威力を発揮します。
特徴・メリット
- エギング専用モデルならではの細かなチューニングが施されている
- ドラグ性能が高く、緻密な調整が可能
- シマノのエギングリールとして信頼性が高い
デメリット
- エントリーモデルよりは価格が高い
向いている人
- エギング専用モデルを探している中級者
- シマノのドラグ性能を重視する人
向いていない人
- ダイワのエメラルダスシリーズなど、他ブランドの専用モデルを好む人
- 予算を最優先する人
注意点
- C3000番ですが、ボディサイズは2500番と同程度のコンパクト設計です
シマノのエギング専用モデルとして、長年多くのアングラーに支持されているシリーズです。ドラグ性能の良さは特に評価が高く、エギングに真剣に取り組みたい中級者におすすめできます。
エギングリールに関するよくある質問
エギングリール選びの際によく寄せられる質問をまとめました。迷ったときの参考にしてください。
Q. シマノとダイワ、どちらのリールがおすすめですか?
両社とも非常に優れたリールを展開しています。シマノはドラグ性能や巻き心地の滑らかさに定評があり、ダイワは軽量性やエギング専用モデルの充実度が特徴です。
どちらが「正解」ということはなく、予算や好みのギア比・ハンドルタイプ・デザインで選ぶとよいでしょう。まずは各モデルの特徴を比較して、自分の釣りスタイルに合いそうなほうを選ぶのがおすすめです。
Q. 初心者におすすめのモデルはどれですか?
予算や使い勝手を考えると、ダイワ 24エメラルダスXやダイワ レガリス LT2500S-DHなどのエントリーモデルがおすすめです。どちらもエギングとの相性が良く、コストパフォーマンスに優れています。
特にエギング専用モデルの24エメラルダスXは、エギングに特化した設計のため、初心者が迷わずに使える一台です。一方、レガリスLT2500S-DHは汎用性が高く、エギング以外の釣りにも流用しやすいというメリットがあります。
Q. ハイギアとノーマルギア、どちらを選べばいいですか?
釣りスタイルや好みによって変わります。素早い糸フケ回収や操作性を重視するならハイギア、エギの動きを繊細にコントロールしたいならノーマルギアが向いています。
もし迷ったら、まずは標準的なギア比(5.0〜5.4程度)のモデルを選んでみるのが無難です。そこから自分の釣り方に合っているかどうかを確かめて、次に買い替えるときに好みのギア比を選ぶとよいでしょう。
Q. シングルハンドルとダブルハンドル、どっちがいいの?
軽さを優先するならシングルハンドル、安定した操作性を優先するならダブルハンドルがおすすめです。
エギングでは長時間の操作が続くため、軽さが大きなアドバンテージになることは間違いありません。一方で、ダブルハンドルの安定感を「疲れにくさ」と捉える人もいます。両方試せる機会があれば、実際に手に取って比べてみるのが一番です。
まとめ
エギングリール選びで最も大切なのは、自分の釣りスタイルや優先順位をしっかり見極めることです。
番手は2500番を基準に、ギア比やハンドルタイプ、軽さを考慮しながら、予算に合ったモデルを選びましょう。今回紹介した5モデルは、それぞれ異なる特徴と価格帯を持っています。自分のレベルや目的に合った一台を見つけるための判断材料にしてください。
リールはエギングの快適さを大きく左右する重要な道具です。しっかり比較検討したうえで、長く愛用できる満足のいく一台を選んでくださいね。

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