エギングを始めたいんだけど、何を揃えればいいんだろう。
釣具屋に行ってもロッドにリールにエギに……種類が多すぎて、どれを選べばいいかわからないですよね。特に「セットで買えば間違いない」と思って手を出したら、なんだか使いにくかったり、結局買い足しが必要になったり。
そんな失敗をしないために、この記事ではアオリイカ釣りセットの正しい選び方と、実際に長く使えるおすすめの組み合わせを詳しく解説していきます。エギング歴10年以上のベテランが実際に使ってよかったもの、初心者の友人に勧めて喜ばれたものを中心にまとめました。
なぜアオリイカ釣りは専用セットがいいのか
「バス釣りのロッドで代用できないの?」という質問をよく受けます。答えは「できるけど、おすすめしない」です。
エギングにはエギング専用のロッドとリールがあります。最大の理由は感度。アオリイカはエギを抱くとき、ほとんど重さが変わらないような繊細なアタリを出します。穂先でその違和感を感じ取るには、エギの重みをしっかりティップに乗せられる専用設計のロッドが必要です。
リールも、エギのフォール姿勢を安定させるにはダブルハンドル仕様が断然有利。片方のハンドルが下を向くことで、ラインがふけてもエギが自然に沈んでくれます。シングルハンドルだとバランスが崩れやすく、せっかくのチャンスを逃す原因になります。
であれば最初からアオリイカ釣りセットで専用品を揃えてしまうほうが、結果的にコスパがいいんです。
セット選びで絶対にチェックしたい3つのポイント
まずは知識ゼロの状態でも失敗しない、セット選びの鉄則からお伝えします。
ロッドの長さと硬さを見極める
初心者が最も迷うのがロッド選び。結論から言うと、8.3ft前後、適合エギサイズ2.0号~3.5号が最も汎用性が高いです。
短すぎると飛距離が出ず、長すぎると取り回しが悪くなります。8.3ftは堤防からのエギングで最もスタンダードな長さ。秋の小型アオリイカ(コロッケサイズ)から春の大型まで、1本で対応できる器用さがあります。
穂先はカーボンソリッドティップ搭載モデルがベスト。チューブラーティップよりしなやかで、アタリを弾かずに乗せられます。アオリイカが違和感を感じてエギを離す前に、フッキングに持ち込める確率が格段に上がります。
リールは番手とギア比にこだわる
スピニングリールの番手は、シマノならC3000番、ダイワなら2500~3000番が基準です。このサイズ感がPE0.6号を200m以上巻けて、アオリイカの引きにも余裕で対応できます。
さらに重要なのがハイギア(HG)仕様。エギングはキャスト→フォール→シャクリをテンポよく繰り返す釣りなので、ハンドル1回転の巻き取り量が多いハイギアモデルが手返しの速さで圧倒的に有利です。
ドラグ性能も妥協しないでください。アオリイカは意外に強く走るので、滑らかにドラグが出ないとラインブレイクやバラシに直結します。最低でも1万円前後のエントリー専用機以上を選べば、この点はクリアできます。
ラインとエギはセット内容を鵜呑みにしない
通販や量販店のセットには「ライン付き」「エギ付き」を謳う商品もありますが、内容をよく確認してください。
PEラインは0.6号の高比重タイプ、4本編み以上が扱いやすいです。付属ラインが号数不明の安価なものなら、別途購入して釣具店で巻いてもらうほうが無難です。
エギは3.0号を中心に揃えますが、セット付属品だけで満足しないのが上達のコツ。地元の釣具店で「今、何色が釣れてますか?」と聞いて、売れ筋カラーを2~3個追加しましょう。アジ金、オレンジ金、ケイムラピンクの3色があれば、ほとんどの状況で対応できます。
予算別おすすめアオリイカ釣りセット3選
ここからは具体的な商品を紹介します。価格帯はロッド+リールのセット価格で、ラインやエギは含んでいません。別途予算として、ライン・リーダー・エギ数個・ランディングネットで約1~1.5万円が追加で必要になることも覚えておいてください。
入門に最適な2万円台セット
メジャークラフトのエギゾーストシリーズは、コストパフォーマンスで他を圧倒しています。
ロッドはメジャークラフト エギゾースト EZS-832ML。8.3ftで適合エギは2.0~3.5号。カーボンソリッドティップ搭載で、この価格帯とは思えない感度の良さです。リールはメジャークラフト ソルパラ 2500HGを組み合わせます。ハイギアでダブルハンドル仕様。ドラグもスムーズで、初めてのエギングに必要な性能はしっかり備えています。
この組み合わせなら2.5万円前後で揃います。最初の1セットとして文句なしです。
安心のスタンダード4万円前後セット
長く使うなら、ダイワかシマノの専用ブランドで固めるのが結局お得です。
ダイワならダイワ エメラルダス MX 83M-Hにダイワ レブロス LT2500S-DHの組み合わせ。エメラルダスMXはダイワのエントリーモデルながら、上位機種譲りのブランクス設計でキャストのしやすさと感度を両立しています。レブロスはATDドラグ搭載で、アオリイカの急な走りにも追従。この価格帯でダブルハンドルが付いてくるのは嬉しいポイントです。
シマノ派ならシマノ セフィア BB S86M-Sとシマノ セフィア BB C3000SDHHG。ロッドは8.6ftで遠投性能が高く、広範囲を探りたいときに有利。リールはセフィアBB専用設計なので、マッチングも見た目もバッチリ決まります。価格はどちらも3.5~4万円が目安です。
妥協なしの高級セット
予算に余裕がある方、または将来的にステップアップを考えている方は、最初から中級機を選ぶのも選択肢です。
シマノ セフィア エクスチューン S86ML-Sとシマノ セフィア エクスチューン C3000SDHのセットは、軽さと感度が別次元。カーボンモノコックボディのリールは剛性感が高く、長時間のシャクリでも疲れにくい。価格は7万円前後と張りますが、これを買って後悔したという声を聞いたことがありません。
セット購入時に気をつけたい3つの落とし穴
ここからは実際の購入シーンで失敗しないための注意点です。ユーザーレビューや釣具店スタッフの声を基にまとめました。
通販で買うとラインが巻かれていない
これ、本当に多いんです。初心者だからこそ気づきにくいのですが、ネット通販のセットはリールにラインが巻かれていない状態で届くのが基本。
PEラインをリールに巻くには専用のテンションをかける技術が必要で、初心者が自己流で巻くとトラブルの元です。必ず実店舗で購入し、その場でラインを巻いてもらいましょう。多くの釣具店ではセット購入時のライン巻きサービスが無料です。
エギの号数が季節と合っていない
付属エギが3.5号ばかりのセットを秋に買ってしまい、「小さすぎて釣れない」と悩むケースがあります。秋のアオリイカはまだ小型で、3.0号が基準。逆に春の大型狙いなら3.5号が有効です。
セットのエギに頼らず、釣行する季節とエリアに合わせて必ず追加購入してください。そのほうが釣果は確実に伸びます。
安全装備まで予算に入っていない
ロッドとリールで予算を使い果たして、ライフジャケットやランディングネットを後回しにする人が意外に多いです。
堤防からのエギングでも落水のリスクはあります。特に夜釣りや雨の日は足元が滑りやすく、日本釣用品工業会の調査でも毎年一定数の事故が報告されています。安全装備はセット購入時に必ず一緒に揃えてください。命には代えられません。
実際に釣果を上げるための追加アクセサリー
セット以外にも、これだけは最初に揃えておきたい周辺アイテムを紹介します。
ランディングネット:アオリイカは抜き上げるときに身切れしやすく、足元でのバラシが非常に多い魚です。柄の長い磯用ネットを用意しましょう。ダイワ エギングネット 500がおすすめです。
ラインとリーダー:PEラインは0.6号、リーダーはフロロカーボン2.0~2.5号。リーダーの長さは1~1.5ヒロ(約1.5~2m)が基準です。結束はFGノットが強いですが、最初は電車結びでも十分。慣れてきたら挑戦しましょう。
予備エギ:3.0号を最低5本は持って釣行してください。根掛かりやラインブレイクでロストする前提で考えておけば、現地でエギが足りずに泣くことはありません。カラーはアジ金、オレンジ金、ピンク、ケイムラの4色をローテーションできるように。
偏光グラス:水面の反射を抑えてアオリイカの姿や海中の地形を把握しやすくなります。目の保護にもなるので、長時間の釣行には必須です。
アオリイカ釣りセットで最高のエギングライフを
ここまで読んでいただければ、アオリイカ釣りセットの選び方と必要な周辺アイテム、そして購入時の落とし穴まですべて理解できたはずです。
最後に改めておすすめの選び方をまとめると、ロッドは8.3ft前後のカーボンソリッドティップ、リールは2500~3000番のハイギア・ダブルハンドル、ラインはPE0.6号。そしてエギは地元の釣具店で売れ筋を聞いて買い足す。これだけでアオリイカ釣りセットとしての完成度は格段に上がります。
道具選びに迷っている時間も楽しいですが、やっぱり最高なのは海に立って、自分で選んだタックルでイカを釣り上げる瞬間です。まずはお近くの釣具店で実物を触って、スタッフに相談しながら、あなたにぴったりのアオリイカ釣りセットを見つけてください。
きっとエギングの魅力にハマりますよ。
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