釣りに行くたびに「このナイフ、持ってて大丈夫かな」って不安になったこと、ありませんか。
堤防で職質されたらどうしよう。車に積んでるだけで捕まるの?そもそも6センチって何の長さ?そんなモヤモヤ、今日で全部スッキリさせましょう。
実は釣りとナイフの関係って、法律の世界ではかなりグレーなんです。でもグレーだからこそ、知っておけば怖くない。正しい知識があれば、堂々と釣りを楽しめます。
そもそも銃刀法って何を規制してるの
銃刀法が規制する刃物は主に2種類。刃渡り6センチ以上の「刀剣類」と、同じく6センチを超える「刃物」です。
ここでいちばん大事なポイント。刃渡り6センチ未満なら、銃刀法の規制対象外です。つまり所持していても銃刀法違反にはなりません。
ただし「刃渡り」の測り方には落とし穴があって、刃の付け根から先端までの直線距離で測ります。折りたたみナイフなら刃を開いた状態で測るので、ギリギリのサイズ感だと要注意です。
もうひとつ重要なのが「正当な理由」の考え方。銃刀法は「業務その他正当な理由なく」刃物を持ち歩くことを禁じています。釣りは明確に「正当な理由」にあたります。ラインを切る、魚を締める、エサを加工する。これらはすべて釣りに必要な行為だからです。
ただし「正当な理由」と認められるには、その場に釣り具一式があって、実際に釣りをしている(またはこれからする)状況であることが前提。釣り場でもない繁華街で、釣り具も持たずにフィッシングナイフだけポケットに入れてたら、さすがに言い訳は通りません。
軽犯罪法と迷惑防止条例も知っておきたい
銃刀法だけクリアすればOKかというと、そうでもないんです。
軽犯罪法では、刃渡り6センチ未満でも「理由なく刃物を隠して携帯」すると違反になります。ポケットに忍ばせて夜の街を歩くとか、そういうケースですね。
さらにややこしいのが各都道府県の迷惑防止条例。たとえば東京都だと、刃渡り8センチ以上の刃物を正当な理由なく携帯することを禁止しています。銃刀法より厳しい6センチ基準を独自に設けている自治体もあるので、お住まいの地域の条例は要チェックです。
要するに、6センチ未満なら銃刀法はクリアできても、状況次第では軽犯罪法や条例にひっかかる可能性がある。だからこそ「釣りに来てます」と明確に説明できる状態が大切なんです。
釣りでの携帯、ココが境界線
判例や警察の運用実態を踏まえると、アウトとセーフの境界線はこんな感じです。
セーフになるケース
- 釣り場まで直行直帰で、釣り具と一緒にナイフを運ぶ
- 刃渡り6センチ未満のツールを選んでいる
- 収納ケースに入れてすぐに取り出せない状態にしている
- 釣り終了後はすぐに片付けて持ち帰る
アウトになりやすいケース
- 釣り場から離れたコンビニや飲食店に刃物だけ持って入る
- ロック機構付きの大型ナイフを意味もなく携帯
- 電車移動中にナイフをポケットに入れたまま
- 職質されて「釣りです」以外の説明ができない
移動時の扱いも重要です。車ならトランクやグローブボックスに収納し、すぐ手の届く場所には置かない。電車やバスならリュックの奥深くにしまい、むき出しにしない。これだけで職質されたときの印象がまったく変わります。
実際、過去には釣り帰りの男性が駅構内で職質され、大型ナイフをポケットに入れていたことで書類送検されたケースもあります。最終的に不起訴になりましたが、数日間の身柄拘束は避けられませんでした。ナイフのサイズだけでなく「しまい方」が明暗を分けた事例です。
どのタイプの刃物を選べばリスクが低いのか
釣り具売り場に行くと、本当にいろんな刃物がありますよね。法的リスクの低い順に整理してみます。
セラミック製ラインカッター
金属探知機に反応しないので、空港以外では職質のきっかけ自体が減ります。刃渡りの概念も曖昧で、銃刀法の「刃物」に該当しない可能性が高い。ダイワやシマノからネックハンガータイプが出ていて、DAIWA セラミックラインカッターで検索すれば見つかります。ただし切れ味が落ちたら買い替えになるのがネック。
替刃式カッターナイフ
刃渡り6センチ未満の小型タイプなら、銃刀法の規制外。折りたたみ式で刃を収納できるものを選べば、軽犯罪法の「隠して携帯」にも当たりにくいです。OLFA 折りたたみカッターは釣り人の間でも評判です。替刃式なので常に切れ味を保てるのも強み。
刃渡り6センチ未満のフィッシングナイフ
VICTORINOX クラシックSDのような小型マルチツールは、ハサミもナイフも6センチ未満で銃刀法の対象外。釣り以外にも使えるので、持っていて不自然に見られにくい利点があります。ただしロック機構がないモデルを選ぶこと。ロック機構があると銃刀法上の扱いが変わる可能性があります。
小型プライヤー一体型ツール
LEATHERMAN マイクロのように、プライヤーと小型刃物が一体になったマルチツールなら「工具」としての性格が明確。職質されても「釣り用の工具です」と説明しやすい。刃渡り6センチ未満のモデルを選べば、法的な心配はほぼ不要です。
それでも大きい刃物が必要なときは
大物を釣るとき、素早く血抜きしたい。そういう場面では刃渡り6センチ以上のナイフが必要になることもあります。
OPINEL フィッシングナイフのような専用設計のフィッシングナイフは、パッケージに釣り用と明記されているので、所持理由を説明しやすい。ただし持ち歩きには細心の注意が必要です。
車移動が基本なら、釣り場に着くまでトランクの奥にしまっておく。磯場に着いたら必要なときだけ取り出し、使い終わったらすぐ片付ける。釣りを中断してコンビニに行くときは、クルマのトランクに置いていく。このルールを守れば、トラブルに巻き込まれる確率はぐっと下がります。
ちなみに海上保安庁の管轄エリアでは、また少し事情が違います。船舶や立ち入り制限区域では独自の安全基準があるので、事前に現地のルールを確認しておくと安心です。
買ったあとの行動がなにより大事
どんなに安全なツールでも、使い方や持ち歩き方で印象は180度変わります。
釣り具店で買ったら、パッケージは捨てずにとっておく。釣り用だと証明できる一番簡単な方法です。使用後は血や汚れを落として清潔に保ち、専用ケースにしまう。むき出しで車のダッシュボードに放置なんて論外です。
電車釣行の人は、釣り具一式と刃物を同じバッグに入れておくのが鉄則。リュックの底の方にしまえば、職質されても「釣りに行く(行ってきた)ところです」で通じます。
警察官に声をかけられたら、隠さず正直に「釣り用のナイフが入ってます」と伝えましょう。隠そうとする仕草がかえって疑いを深めます。釣り具一式があれば、まず間違いなく「気をつけて楽しんでください」で終わります。
おさらい:釣り道具と銃刀法の関係
最後にざっくりまとめます。
刃渡り6センチ未満なら銃刀法の規制対象外。6センチ以上でも釣りという正当な理由があれば所持は認められる。ただし持ち歩き方と状況がすべて。釣り場以外ではしまっておく、釣り具と一緒に運ぶ、この2つを守ればほぼ問題なし。
自分がどんな釣りをするのか、どこに行くのか、どうやって移動するのか。それに合わせて最適なツールを選べば、法律を気にせず釣りに集中できます。
正しく知って、安全に釣りを楽しみましょう。道具選びからマナーまで、全部ひっくるめて釣りの腕前ですからね。
それでは良い釣りを。デカいの釣ってください。


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