川のせせらぎを聞きながら、釣り上がったイワナやヤマメ。せっかく釣ったなら、最高に美味しい状態で持ち帰りたいですよね。そんな渓流釣り師の願いを叶えてくれるのが「ビク」という釣り道具です。
でも、ひと言でビクといっても、今は本当にいろんなタイプがあるんです。「スカリと何が違うの?」「保冷力はどれくらい必要なの?」「そもそもビクって本当に必要なの?」と、頭の中はハテナだらけかもしれません。
そこでこの記事では、ビク選びに悩むあなたのために、失敗しない選び方のポイントと、本当におすすめできるモデルを厳選して紹介します。ベテランも実践する鮮度保持の裏技もこっそりお教えしますね。これを読めば、あなたの釣りスタイルにぴったりのビクがきっと見つかりますよ。
まずはここから!ビクとスカリの基本的な違いとは
「ビク」と「スカリ」って、見た目も役割も似ていますが、実は目的が全く違うんです。ざっくり言うと、ビクは「魚を持ち帰る」ための道具で、スカリは「魚を生かしておく」ための道具。この違いを知らないと、せっかく買ったのに「なんか使いづらい…」ということになりかねません。
まずは両者の特徴をしっかり押さえておきましょう。
ビクの役割と特徴
ビクの最大の目的は、釣った魚の鮮度を保ちながら「持ち帰ること」。特に渓流釣りでは、歩きながら釣りをするので、両手が自由になるウエストベルト付きのモデルが主流です。
最近のビクは保冷機能が備わった「ビククーラー」タイプがほとんど。内部に保冷剤を仕込める構造になっていて、夏場でも魚を冷やしながら持ち帰れます。断熱素材で覆われているので、渓流の暑い日差しの中でも中はひんやり。魚の鮮度が格段に違いますよ。
スカリの役割と特徴
一方スカリは、水中に沈めて魚を「生かしておく」ための道具。網目状やメッシュ素材でできていて、水の出入りが自由な構造です。釣った魚をその場でキープし、帰り際に必要な分だけ持ち帰る、そんな使い方ができます。
「キャッチ&リリースが基本だけど、お土産に数匹だけほしい」なんて時に便利なんですよ。ただし水から上げると魚が弱ってしまうので、長時間の歩き回りが必要な渓流釣りにはあまり向いていません。
結局のところ、渓流を歩き回るならビククーラー、足場の良い場所で数を釣るならスカリと覚えておくといいですよ。
失敗しない!ビク選びでチェックしたい5つのポイント
いざビクを買おうと思っても、たくさんありすぎて迷いますよね。ここでは絶対に外せない5つのチェックポイントを解説します。
1. 容量は3.5L前後が使いやすい
渓流釣りでメインに使うなら、3.5L〜5Lがベストサイズ。小さすぎると型の良いヤマメが入らなかったり、数が入らなかったりします。大きすぎると、今度は腰まわりで邪魔になる。
初心者の方なら、まずは3.5Lがおすすめ。6〜7匹は余裕で入りますし、携帯性とのバランスが絶妙です。「大は小を兼ねる」で5Lを選ぶのもアリですが、そのぶん体積は増えるので、動きやすさとの相談ですね。
2. インナーは取り外せるタイプを選ぼう
これ、めちゃくちゃ大事です。ビクの中には魚のヌメリや血がこびりつきます。釣行後に丸洗いできないと、次に使うときに生臭くてたまりません。
取り外し可能なハードインナーや防水インナーが付いているモデルなら、さっと取り出して水洗いできるので清潔に使い続けられます。衛生面だけでなく、道具の寿命も変わってきますよ。
3. ベルトとショルダー、2WAYが便利
渓流では基本的にウエスト装着で使いますが、林道歩きや移動中はショルダーで肩に掛けたいこともあるんです。両方の使い方ができるモデルなら、シーンに合わせて切り替えられて本当に便利。
ベルト部分にクッションが入っているかどうかも要チェック。長時間腰に付けていると、硬いベルトだと地味に痛くなりますからね。
4. 投入口のサイズを見逃すな
意外と見落としがちなのが、魚を入れる投入口の大きさ。暴れる魚をスムーズに入れられるかどうかは、ここで決まります。開口部がワンタッチで開閉できるタイプなら、片手でもサッと投入できてストレスフリーです。
5. 保冷構造とメンテナンス性
断熱シートの有無や、保冷剤の固定方法もメーカーによって様々。保冷剤が直接魚に触れない工夫がされているモデルは、魚の表面が凍って味が落ちるのを防げます。あと、水抜き栓が付いているモデルなら、溶けた氷の水も簡単に排出できて楽チンです。
厳選おすすめ!シーン別ビククーラー7選
ここからは実際におすすめできるビククーラーを紹介します。あなたの釣りスタイルに合った一台を探してみてください。
シマノ クールリバーEV WB-061E(3.5L)
渓流ビクの王道といえば、やっぱりシマノ クールリバーEV WB-061E。約3.5Lの使いやすい容量で、中敷きの下に保冷剤をセットする構造です。魚に直接氷が当たらないから、身が傷まず鮮度をキープ。インナーも取り外せるので、帰宅後の手入れもラクラクです。初めての一台に迷ったら、まずはこれ。間違いありません。
ダイワ ウエストクリール 35(F)
ダイワ ウエストクリール 35はEVA発泡素材と断熱シートの2重構造で、保冷力はかなり高め。ハードインナーが付いているので型崩れしにくく、大型投入口で魚の出し入れもスムーズです。シマノと並んで人気の定番モデル。手に取った時の頑丈さが違います。
プロマリン ワンタッチ ビククーラー 3.5L AET035
コスパ重視ならプロマリン ワンタッチ ビククーラー 3.5L AET035が狙い目。ウエストとショルダーの2WAY仕様で、3.5Lのちょうどいいサイズ感。価格も手頃で、これから渓流釣りを始める方の入門用にぴったりです。機能も一通り揃っていて、必要十分な性能ですよ。
シマノ クールリバー(5L)
「もっと大物が釣れるかもしれない」「数もたくさん持ち帰りたい」そんな欲張りさんにはシマノ クールリバー 5Lがおすすめ。3.5Lモデルの使い勝手はそのままに、容量がアップしています。ただ、少し大きくなるので動きやすさを重視するかどうか、よく考えて選んでくださいね。
ダイワ プロバイザー ウエストクリール(H)35
ダイワ プロバイザー ウエストクリールは上位モデルらしく、ショルダーパッドやベルトのクッションがかなりしっかりしています。長時間釣り歩くヘビーユーザーほど、この快適さの差を実感するはず。保冷力、耐久性、使い勝手、すべてにおいてハイレベルな一台です。
X’SELL 渓流ソフトビク FP-407(4L)
X’SELL 渓流ソフトビク FP-407はターポリン素材を採用したソフトタイプ。重さがわずか570gと超軽量なんです。「装備を少しでも軽くしたい」と考える登山派アングラーに人気。使わない時は折りたためるので、サブのビクとしても重宝しますよ。
第一精工 アジスカリ 33cm
少し番外編ですが、第一精工 アジスカリ 33cmは便利なスカリタイプ。EVA素材で水切れが良く、サビにも強い。主に海釣り用ですが、管理釣り場のトラウトにも使えます。活かしておきたい時にはうってつけです。
スカリ派必見!携帯に便利なおすすめ3選
「やっぱりスカリがほしいんだよな」というあなたにも、おすすめを用意しました。
DRESS 折りたたみフローティングスカリ L
DRESS 折りたたみフローティングスカリ Lは、水面に浮くフローティング仕様。魚を傷つけにくいラバーネットで、折りたためばコンパクトになるので、エリアトラウトの強い味方です。波による魚へのストレスが少ないのもポイント。
マグバイト フローティングスカリ MBT06
マグバイト フローティングスカリ MBT06は上蓋に浮力体が入っていて、しっかり水面に浮きます。ロックベルト付きで、移動時はコンパクトに束ねられるので、かさばりません。海のちょい釣りにもおすすめです。
FJ bottle 1.2L 水筒(ビク代用の裏技)
上級者にひそかに人気なのが、FJ bottle 1.2L 水筒をビク代わりにする方法。口径が5.4cmと広く、小型のイワナならスポッと入ります。保冷力はビククーラー以上で、しかも超軽量。魚を入れた後はカラビナでザックにぶら下げれば、腰回りもスッキリ。一度試すと病みつきになる便利さです。
ベテラン直伝!鮮度を保つための実践テクニック
良いビクを買っても、使い方が悪いと鮮度は落ちてしまいます。最後に、渓流釣りで本当に使える鮮度保持のワザを伝授しますね。
保冷剤は前日からしっかり凍らせる
当たり前のようで、できてない人も多いんです。保冷剤はカチカチになるまで凍らせて、出発直前にビクにセット。複数個あるなら途中で交換できるように、クーラーバッグに予備を入れておくと安心です。
締めてから入れると鮮度が段違い
釣った魚は、その場で素早く絞める(血抜きと神経締め)のが理想。あらかじめ冷やしておいたジップロックに締めた魚を入れ、それをビククーラーに入れれば、魚同士が傷つけ合うこともなく、鮮度が長持ちします。氷水に直接浸けないのも、身を水っぽくしない秘訣です。
ビクは腰に、釣り歩きを快適に
ビクは体の後ろ側、腰のやや下あたりにセットするのがベストポジション。こうするとキャストの邪魔にならず、しゃがんだ時に地面にぶつかりにくいんです。ショルダーで斜め掛けにして、胸のあたりに来るように調整するのも動きやすくておすすめですよ。
釣行後のメンテナンスを忘れずに
帰宅したら、すぐにインナーを取り出して水洗い。中性洗剤で洗って、しっかり陰干しして乾燥させましょう。この一手間をやるかどうかで、道具の寿命も、次回の釣行時の気持ちよさも天と地ほど差がつきます。生臭いビクを開けるのは、正直テンションが下がりますからね。
さて、ここまでビクの選び方からおすすめモデル、鮮度保持のテクニックまでたっぷりお話ししてきました。
渓流釣りは、自然の中で過ごす時間そのものが最高の贅沢。そして、その締めくくりに持ち帰った魚を美味しくいただく時間もまた、何物にも代えがたい喜びです。
その喜びを最大化してくれるのが、あなたに合った釣り道具ビクというわけです。この記事が、あなたの釣りライフをより豊かにするきっかけになれば嬉しいです。次の休みは、新しいビクを腰に、とっておきの渓流へ出かけてみませんか。
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